介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
こころとからだのしくみ 問105

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問題

介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) こころとからだのしくみ 問105 (訂正依頼・報告はこちら)

Gさんは、脳梗塞の後遺症で左上下肢に麻痺があり、車いすで生活している。訪問介護員(ホームヘルパー)がGさんの入浴の介護のために訪問したところ、仙骨部の皮膚が赤くなっていることに気付いた。皮膚にびらんは認められない。痛みも特に感じないという。Gさんの入浴の介護の注意点として、適切なものを1つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

左上下肢に麻痺のある方であり、褥瘡が最も疑われます。座位をとれる方の場合、仙骨部や坐骨、背部が褥瘡の好発部位です。

褥瘡予防・管理ガイドラインによると、褥瘡のできやすい部位の皮膚が赤くなっている場合、それが褥瘡であるのかを確かめる方法に、人差し指で赤くなっている部分を軽く3秒ほど圧迫し、白っぽく変化するかどうかを確認する方法があります(指押し法)。
押したときに白く変化し、離すと再び赤くなるものは褥瘡ではありません。押しても赤みが消えずそのままの状態であれば、初期の褥瘡と考えます。

初期の褥瘡の場合、入浴で清潔を保つことは非常に重要です。
マッサージなどの過度な刺激を避け、優しく洗い流してあげてください。

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02

正解は3です。
設問の「仙骨部の皮膚が赤くなっている」「びらんは認められない」ということから褥瘡のなりかけの可能性が高いです。仙骨部は褥瘡の好発部位でもあります。こすらずに洗い流すのが一番適切です。

各選択肢については以下のとおりです。
1・2→入浴は清潔保持と血行促進のため必要な行為です。Gさんの場合、設問に入浴を避けるべき要素はないため、中止すべきではありません。入浴時間も最初の計画で決めれられた時間が適切です。血行促進は褥瘡予防にもつながります。
4→赤くなっている表皮にマッサージをすることはかえって炎症を強めてしまいます。
5→打撲で赤くなったわけではないので湿布は不適切です。

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03

正解は3です。
まず仙骨部の赤みですが、一番に思いつくのは
褥瘡のできかけですね。
これについては進行してはいけないので
介護士から家族、医療職に連絡を引き継ぐ必要があります。医師による、褥瘡の初期か皮膚炎かの判断が必要です。
ただし、この問題はGさんの入浴の介護の注意点についてです。

褥瘡だとしても皮膚炎等であっても、
身体の清潔保持と血行促進の為に、入浴を中止する
必要性はありません。なので1、2は誤りです。
また、変色箇所は医師の判断もなくマッサージや湿布を張る事は適しません。4、5も誤りです。

変色箇所はこすらず入浴、が一番適しているので
3が正解です。

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