介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
こころとからだのしくみ 問106

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問題

介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) こころとからだのしくみ 問106 (訂正依頼・報告はこちら)

便秘の原因となるものとして、正しいものを1つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。麻薬性鎮痛剤は末期がんの痛みの緩和でよく使われる薬剤です。モルヒネが代表的な薬です。この薬には、腸のはたらきを鈍らせる作用もあり、便秘になりやすくなります。

他の選択肢については以下のとおりです。
1→便秘の原因には関係ありません。
2→下痢の原因になりやすいといわれています。
3→レモンに含まれるペクチンに便秘予防に効果があるといわれています。
5→もともと腸を通るものではないため、便秘の原因に関係ありません。

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02

正解は4です。
がんなどの疼痛軽減の為に使われる麻薬性鎮痛剤は、腸の働きを悪くする作用もあるため、便秘になりやすくなります。

1と3は便秘の原因としては誤りだと一般的にわかりますね。
2の経管栄養剤は浸透圧が高く、腸に入ると腸管壁から体内の水分を引き出し、浸透圧を低くしようとするため下痢になりやすくなります。
5のインスリン製剤も便秘の原因にはなりません。

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03

正解は4です。

モルヒネなどの麻薬系鎮痛剤は、末期癌などの激しい痛みを抑えるためには欠かせない薬剤です。

麻薬系鎮痛剤は、脳にあるオピオイド受容体に結合することで鎮痛効果を発揮します。しかしオピオイド受容体は腸管にも存在しており、麻薬性鎮痛剤がここに結合すると腸の動きが悪くなって便秘が起こります。

鎮痛効果が発生するのに必要な麻薬系鎮痛剤の量を1とすると、便秘はその1/50の量で発生するといわれています。

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