介護福祉士の過去問
第24回(平成23年度)
介護の基本 問22
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問題
介護福祉士国家試験 第24回(平成23年度) 介護の基本 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
ICF(International Classification of functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)に関する 次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
- 障害というマイナス部分へのアプローチである
- 生活機能は、健康状態と背景因子との間の相互作用とみなされる
- 活動とは、生活・人間場面へのかかわりのことである
- 背景因子に環境因子は含まれない
- 心身機能とは、能力低下と社会的不利のことである
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この過去問の解説 (4件)
01
ICFでは生活機能は、健康状態と背景因子との間の相互作用とみなされます。
ICFは頻出ですが覚えにくいので図表などで視覚的に覚えてしまうのがおすすめです。
1→問題でマイナス・ネガティブな解答が正解な事は少ないです。
1980年に制定されたICIDHはマイナス面の評価でしたが、2001年に採択されたICFはプラス面の評価を重視している事に特徴があります。
3→活動とは課題や行為の個人による遂行の事です。
「Aさんは話す事ができない」「Aさんは話すかわりに手話をする」などです。
生活・人間場面へのかかわりのことであるのは活動ではなく「参加」です。
4→背景因子には個人因子と環境因子があります。
5→心身機能とは身体系の生理的機能・心理的機能をさします。
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02
1はICIDHの説明です。
3の活動とは歩行などの行動を指します。
4の背景因子とは、環境因子と個人因子を指します。
5の心身機能とは感覚の特徴などを指します。
ICFとは1980年にWHOで制定された「ICIDH(International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps)国際障害分類」を2001年に改訂したものです。
ICIDHは障害をマイナス要因と表現しているのに対し、ICFは障害を心身機能や身体構造と表現し、環境因子や個人因子といった障害とは無関係の外的要因も視野に入れて考えられています。
これからも出題が予想される内容ですので、表などを使いながら、ICFとICIDHの違いをきっちり押さえておきましょう。
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03
ICFとは6つの要素に分類され、プラス面を評価する考え方になっています。
不正解とその解説
「1」・・・障害というマイナス部分ではなく、プラス部分へのアプローチが必要です。
「3」・・・活動とは、生活・人間場面へのかかわりではなく、課題や行為の個人による遂行の事です。
「4」・・・背景因子には個人因子と環境因子の2つが含まれています。
「5」・・・心身機能とは、身体系の生理的機能・心理的機能をいいます。
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04
ICFは、6個の要素から障害を多面的に理解するために構成されています。ICFの特徴には、「環境因子と個人因子という要素があること」、「矢印の方向が一方的でなく双方向に向いている」などがあります。
また、生活機能とは「人が生きていくための機能全体(生命の維持・知覚や動作・社会的役割など)」を指し、健康状態と影響する背景因子との間の相互関係とみなされます。
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