介護福祉士の過去問
第24回(平成23年度)
介護過程 問61

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問題

介護福祉士国家試験 第24回(平成23年度) 介護過程 問61 (訂正依頼・報告はこちら)

介護過程の意義と目的に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
  • 根拠に基づいた介護の実践を可能にする
  • 利用者の望むことをすべて取り入れる
  • 利用者の自己実現を目指す
  • 利用者個々に適した介護を提供する
  • 介護の専門性を高める

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この過去問の解説 (3件)

01

介護課程とは、介護を科学的に実践してくためのシステム化した活動であり、具体的には利用者の生活課題の解決やニーズに対応していくものです。科学的というのは、根拠に基づいた実践です。また計画や評価を通じて、介護職の思考を訓練するものでもあります。

いくら、利用者のニーズに対応といっても、選択肢2の利用者の望むこと全てを取り入れることは効果的なものといえません。例えば、利用者にとって「やってもらいたいこと」であっても、残存機能を活かすという観点から対応しないほうがいいこともあります。相手のニーズにあっても、介護職に任された権限から逸脱したのでは、意味がありません。そのため、選択肢2は不適切です。

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02

正解は 2 です。

利用者のニーズに沿った支援というのは、介護理念の基本部分であり、最も重要な部分でもありますが、言われたことを言われた通りにやるだけだと、介護ではなくただのお手伝いさんになってしまいます。

例えば下半身麻痺の方から夕食作りの支援を頼まれた場合は、介護士がただ夕食を作るのではなく、一緒に車いすで台所に来てもらって、野菜の皮をむいてもらったり、味付けの指示をしてもらったりして、あくまで出来ない部分を支援するというスタンスを保つ事が大切です。

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03

正解は2です。
介護過程とは、介護を行う上での手順や経過をいいます。利用者が望む自分らしい生活を実現するために、情報収集・アセスメント・課題の明確化・介護プランを計画実践するといったものを指します。

2(×)望むこと全てを取り入れるのではなく、状況に目を向けながら、問題や希望を明確化することが重要になってきます。

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