介護福祉士の過去問
第24回(平成23年度)
障害の理解 問87

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問題

介護福祉士国家試験 第24回(平成23年度) 障害の理解 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health;国際生活機能分類)にしたがって 次の状態を定義した場合、正しいものを一つ選びなさい。
  • 片足を切断しても義足を着けて歩くことができるのは「参加」である
  • 右片麻痺があるが福祉用具を使って食事を作ることができるのは「活動」である
  • 尿失禁が思わぬときに起こるのでゲートボール大会への出場を控えるのは「活動制限」である
  • 調理や掃除等の生活行為ができなくなるのは「参加制約」である
  • 盲導犬利用者が結婚式への出席を断られるのは「活動制限」である

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この過去問の解説 (3件)

01

ICFにおける「活動」とは、個人レベル・生活レベルに該当するものであり、いわゆる日常生活における行為、「参加」は社会レベル・人生レベルにかかわるものになります。それぞれの選択肢の誤りは以下のとおりです。

選択肢1→「参加」ではなく「活動」
選択肢3→「活動制限」ではなく「参加制約」
選択肢4→「参加制約」ではなく「活動制限」
選択肢5→「活動制限」ではなく「参加制約」

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02

正解は 2 です。

ICFに関する問題は、毎回何らかの形で出題されます。
それぞれの内容や、ICIDHとの違いについてもしっかりと押さえておきましょう。

今回の問題で取り上げられているのは「参加」と「活動」についてです。
何となく似ているように思う人もいるかもしれませんが、下記の様に違いを覚えておきましょう。

【ICFにおける参加】
社会的参加の事です。社会への参加、家庭への参加、学校への参加などを指します。
参加において重要なのは『自分の意志で』という点です。
「社会において自分の役割を見出し、どのように取り組もうとしているのか」に焦点を当てる事が大切です。

【ICFにおける活動】
「活動」と言うとピンとこない人もいるかもしれませんが「行動」と置き換えるとわかりやすくなると思います。
例えば選択肢3の状況において、ゲートボール大会への出場を控えるのは「参加制約」ですが、ゲートボール自体を控えるのは「活動制限」となります。

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03

正解は2です。

ICFの活動は、個人レベル・生活レベルを指し、
日常生活での動作、家事行為、余暇活動などの「できる・している活動」を言います。
又、家の中での活動を示すことからも②の食事を作ることが当てはまります。

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