介護福祉士の過去問
第24回(平成23年度)
障害の理解 問93
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問題
介護福祉士国家試験 第24回(平成23年度) 障害の理解 問93 (訂正依頼・報告はこちら)
高次脳機能障害(higher brain dysfunction)の種類と症状に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
- 遂行機能障害のため、日常生活や仕事の内容を計画して実行できない
- 半側空間無視のため、歯ブラシの使い方が分からない
- 社会的行動障害のため、字の読み書きができない
- 失行のため、同時に二つ以上のことに気配りできない
- 注意障害のため、突然興奮したり、怒り出す
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この過去問の解説 (3件)
01
半側空間無視とは、大脳半球が障害され半側からの視覚・聴覚・触覚などが認識できないことを指します。失認の一種です。選択肢2の歯ブラシの使い方がわからないのは失行です。
社会的行動障害とは、自分の欲求や感情が抑制できず思うままに行動してしまうことです。選択肢3の「字の読み書きができない」は失語です。選択肢5の「突然興奮したり、怒り出す」のが社会的行動障害です。
注意障害は、同時に2つ以上のことに気配りできないことをいいます、そのため選択肢4は、失行ではなく、注意欠陥です。
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02
高次機能障害とは、交通事故による脳外傷や、脳血管障害などで脳が損傷した為現れる障害の事を言います。
対人関係や生活する上での行動が円滑に行われなくなってしまう事から発覚する事がしばしばあります。
種類としては、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害、失行、失認、失語などがあります。
ちなみに半側空間無視には、失認と注意障害の2種類があると思っておいた方が良いかもしれません。
身体の左(右)半身の存在を無視してしまう場合は失認、左(右)半身の空間に注意がいかない場合は注意障害など、どちらか片方だけでは説明が出来ない場合もあります。
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03
高次脳機能障害は、事故や脳の病気により脳が損傷されることで高次脳機能に障害が起きた状態を言います。
記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などがみられ、これらが原因で生活の場面で適応するということが難しくなったり、生活に支障をきたすということがみられます。
遂行機能障害は記述の通りで、計画性や見通し、効率性が欠如します。
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