介護福祉士の過去問
第23回(平成22年度)
介護概論 問76

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問題

介護福祉士国家試験 第23回(平成22年度) 介護概論 問76 (訂正依頼・報告はこちら)

87歳の夫が85歳の妻を介護している。夫は「できる限り妻の介護は自分でしたい」と言っている。
初めて訪問した訪問介護員の対応として、適切なものを一つ選びなさい。
  • 「最後まで頑張りましょう」と夫を励ました。
  • 間違ったやり方はその場で指摘した。
  • 夫婦の口論を聞いて夫の味方をした。
  • 夫の介護方法を尊重した。
  • 妻の施設入所を勧めた。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.× 現在無理をして行っている可能性もあり、頑張っている状態の人に対して「頑張りましょう」は負担となる場合がある。
2.× 信頼関係が築けていない状態での指摘は危険である。
3.× どちらの立場にも立たず中立の立場で助言することが大切。
4.○ まずは夫の介護方法を尊重し、信頼関係を築いていく必要がある。
5.× 妻の状況、夫の介護状況も理解出来ていない状態での施設入所の勧めは適切ではない。

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02

正解は 4 です。

介護に限らず、相手と信頼関係を築くためには、まず相手のことを認めて尊重する必要があります。

例えおむつ交換の方法が、通常よりも非効率な方法であっても、妻と夫が一番楽に出来る方法である可能性もあるため、介護士も積極的にその方法を取り入れるべきです。
やっていく上で実はこの方法では腰が辛いと思っていた、時間がかかって苦痛であったという訴えがあった時点で初めて「このような方法もありますよ」と助言・提案していくようにします。

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03

1:誤り。初めて訪問した訪問介護員は、状況を把握していないばかりか、夫妻との信頼関係が充分だとは言えません。そんな中で安易に励ますことは、不適切であるといえます。

2:誤り。誤りを指摘するのではなく、まずは充分な信頼関係を構築してから、必要に応じて適切に助言するべきです。

3:誤り。原則として、介護者は中立であるべきで、訪問介護員は介入するべきではありません。

4:正しい。初めて訪問した場面であるため、まずは夫の介護方法を観察し、場合によっては支持、尊重する姿勢が大事です。

5:誤り。初めて訪問した場面であるため不適切です。また、訪問介護員が何の権限を持って入所を勧めているのか、あってはならない非常識な行為です。

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