介護福祉士の過去問 第23回(平成22年度) 介護技術 問86
この過去問の解説 (3件)
正解は「唾液分泌量の低下―――食事の前に口腔内を水分で湿らせる」です。
選択肢1. 唾液分泌量の低下――――――― 食事の前に口腔内を水分で湿らせる
○ 唾液分泌量が低下した場合は、食事の前に口腔内を水分で湿らせることで唾液分泌を促すことができ、食事をおいしく感じることが出来ます。
選択肢2. 視力の低下―――――――――― 主食の上に副食を乗せる
× 主食の上に副食を乗せることはありません。
一緒にのせてしまうと食事の内容がわかりづらくなり、食事を楽しむことが出来なくなります。
選択肢3. 味覚の低下―――――――――― 塩味を強くする
× 塩分の取りすぎに注意します。過剰摂取により高血圧となる可能性があります。
選択肢4. 嚥下反射の低下―――――――― 顎を上げる姿勢で飲み込む
× 顎を下げる姿勢で飲み込んだほうがよいです。顎を上げてしまうと、気管に入りやすくなってしまいます。
そのため誤嚥を起こしやすくなります。(誤嚥性肺炎など)
選択肢5. 腸の蠕道運動の低下―――――― 食事の量を減らす
× 腸の蠕動運動が低下すると便秘になりやすいです。水分摂取や食物繊維の摂取を増やすことが望ましいです。また腹部の温罨法を行うことにより蠕動運動を促進することができます。
食事量を減らしてしまうと、脱水、低栄養となる可能性があり、便秘を引き起こしやすい状況となります。
正解は「唾液分泌量の低下―――食事の前に口腔内を水分で湿らせる」です。
選択肢1. 唾液分泌量の低下――――――― 食事の前に口腔内を水分で湿らせる
唾液量が低下することにより、口の中に湿り気がなくなり、食べ物が喉を通りにくくなります。
口の中を適度に湿らせてあげると、食べ物の通りが良くなります。
選択肢2. 視力の低下―――――――――― 主食の上に副食を乗せる
視力が低下すると、食事が見えにくくなるため、「食べたい」という気持ちが鈍ります。食事の前に献立の説明をして差し上げるだけで、食事に対する意欲が高まります。
主食の上に副食を乗せるということは、食事の楽しみを奪うことにつながり、ひいては人間の尊厳を損ないます。
選択肢3. 味覚の低下―――――――――― 塩味を強くする
味がわかりにくくなることから、高齢者が自分で食事を作ると、味が必要以上に濃くなり塩分の取りすぎが懸念されます。
五感を刺激するように、メリハリの効いた味付けを考えましょう。
舌苔などが味覚低下の原因となっていることもありますから、口腔ケアも効果的です。
選択肢4. 嚥下反射の低下―――――――― 顎を上げる姿勢で飲み込む
嚥下反射が低下しているときは、顎を下げないと誤嚥します。
選択肢5. 腸の蠕道運動の低下―――――― 食事の量を減らす
食事の量が減ると、かえって腸管蠕動が低下し便秘となります。適度な水分と食物繊維の摂取をお勧めします。
正解は「唾液分泌量の低下―――食事の前に口腔内を水分で湿らせる」です。
選択肢1. 唾液分泌量の低下――――――― 食事の前に口腔内を水分で湿らせる
正しい。唾液分泌量の低下は誤嚥の元になるため、食事前に口腔内を水分で湿らせることは適切です。
選択肢2. 視力の低下―――――――――― 主食の上に副食を乗せる
誤り。視力が低下した方であろうとなかろうと、主食の上に副食を乗せる行為は不適切です。
選択肢3. 味覚の低下―――――――――― 塩味を強くする
誤り。味覚が低下した場合、塩味を強くしてしまうと、塩分摂取過多となってしまう恐れがあるため不適切です。
選択肢4. 嚥下反射の低下―――――――― 顎を上げる姿勢で飲み込む
誤り。嚥下反射が低下した場合は、顎を下げる姿勢だと飲み込みやすいです。
選択肢5. 腸の蠕道運動の低下―――――― 食事の量を減らす
誤り。腸の蠕動運動が低下すると便秘になりやすいため、食事の量を減らすのではなく、食事内容に工夫を加えるのが適切です。
例えば、食物繊維の摂取を増やす等の工夫をすると効果があります。
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