介護福祉士の過去問
第23回(平成22年度)
介護技術 問97

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問題

介護福祉士国家試験 第23回(平成22年度) 介護技術 問97 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Gさん(95歳、要介護5)は妻(88歳)と二人暮らしで、5年前より寝たきりである。 ベッドとエアマットの貸与を受け、日常生活は全介助である。Gさんは意思表示はでき、Gさ んと妻の希望で自宅で終末期を過ごし、延命処置はしないという方針である。1週間ほど前から徐々に意識レベルが低下し、主治医からは「いつ亡くなってもおかしくない状況です」と言われ、訪問介護と訪問看護を毎日受けることになった。

【問題】
Gさんは、意識レベルが低下してから、やせが目立ち、呼吸数が減り無呼吸も見られるように なってきた。訪問介護員は訪問看護師と連携体制をとっている。この時期の訪問介護員が行う 介護として、適切なものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (4件)

01

1:× 死期が近づいている状況では、訪問看護師の指示のもと体位変換を行う。
2:× 死の直前は呼吸が下顎呼吸になる。訪問看護師、医師や妻に知らせる。
3:× 踵に円座を当てても、足の浮腫には効果がない。
4:○ 口唇が乾燥してきた場合にガーゼで湿らせることは適切である。
5:× 自宅で終末期を過ごすという方針のため妻と共に援助を行う

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02

正解は4です。
現在のGさんの状況では、口の中が乾いても水を飲むことは困難と考えられます。これ以上乾燥が進まないように、湿らせたガーゼを口に当てるのは適切な対処法です。

1.この状況では体位交換をきっかけに容態が急変し、呼吸が止まることが十分あり得ます。医師や訪問看護師の指示を仰ぐのが得策です。
2.下顎呼吸は死の直前に見られる、顎のみを少しだけ上げる呼吸法です。これを見たら、訪問看護師に連絡を取りましょう。
3.踵の下に小さな円座を当てることは褥瘡の予防にはなりますが、むくみの対処にはなりません。
5.自宅で夫を看取りたいという妻の希望に沿わない対処法です。

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03

正解…「4」
1・体位変化により急変の可能を防ぐため
2・下顎呼吸は死の直前に見られる。
3・円座を当ててもむくみに効果はない。
5・夫婦の希望に反する。

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04

1:誤り。終末期における支援として、死期が近づいている状況では、訪問介護員の自己判断による行動はリスクが高いです。体位変換を行うのに看護師の指示・助言を仰ぐべきです。

2:誤り。呼吸が下顎呼吸になるのは、死を直前に迎える兆候です。様子を見るのではなく、速やかに訪問看護師や妻に報せる必要があります。

3:誤り。踵の下に円座を当てたとしても、むくみの改善には効果が薄いと考えられます。

4:正しい。口唇が乾燥してきた場合には、ガーゼで湿らせることは適切です。

5:誤り。終末期における支援として、死期が迫るなかで妻にGさんから離れるように伝えることは不適切です。

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