介護福祉士の過去問
第23回(平成22年度)
介護技術 問98

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問題

介護福祉士国家試験 第23回(平成22年度) 介護技術 問98 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
5年前に介護老人福祉施設に入所したHさん(87歳、女性)は、入所当初は移動には車いすの 介助が必要であった。しかし、現在では車いすを自分で操作して移動し、何かにつかまれば2~3歩 は歩行可能で、移乗と排泄は自立している。Hさんは歌が好きで社交的である。最近は視力と下肢の 筋力の衰えが目立ち始めた。また、1ヶ月前には同じ年で仲の良かった友人が亡くなった。Hさんは 睡眠薬を服用するようになり、今日の明け方、入所後初めて失禁してしまった。Hさんは「こんなこ とになってしまって…」と泣きくずれた。

【問題】
泣いているHさんへの共感的な声かけとして、最も適切なものを一つ選びなさい。
  • 「泣くほど大変なことではないですよ」
  • 「泣きたいほどつらいのですね」
  • 「みんなが頼りにしていますから頑張りましょう」
  • 「泣かれると私もつらいです」
  • 「みなさんも同じですよ」

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この過去問の解説 (4件)

01

正解…「2」
「共感的」とは相手の思うこと、伝えたいことを理解し代弁するなどにより相手が「自分の気持ちをわかってくれた」と感じること。安易な励ましや評価は逆効果になることもある。

参考になった数18

02

1:× 「泣くほど大変なことではないですよ」というのは、共感的な声かけではない。
2:○ 気持ちを受け止めるような声かけが必要。
3:× 共感の声かけとは言えない
4:×「泣かれると私もつらいです」は、共感的な声かけではない。
5:×「みなさんも同じですよ」は、共感的な声かけではない。

参考になった数11

03

正解は2です。
「共感的」とは、相手の立場にたったら自分はこう思うという姿勢のことを意味します。
したがって、共感的声かけは相手が主体です。
この中で、主語が私ではないものは2だけです。

参考になった数9

04

1:誤り。Hさんの気持ちに寄り添うような共感的声掛けとはいえないため、不適切です。
2:正しい。Hさんの気持ちに寄り添う声かけであるといえます。
3:誤り。安易な励ましは控えるべきです。
4:誤り。この際、介護者の気持ちは言う必要はないです。共感的声掛けとは言えないです。
5:誤り。Hさんの気持ちに寄り添うような共感的声掛けとはいえないため、不適切です。

参考になった数5