介護福祉士の過去問
第23回(平成22年度)
介護技術 問99

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問題

介護福祉士国家試験 第23回(平成22年度) 介護技術 問99 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
5年前に介護老人福祉施設に入所したHさん(87歳、女性)は、入所当初は移動には車いすの 介助が必要であった。しかし、現在では車いすを自分で操作して移動し、何かにつかまれば2~3歩 は歩行可能で、移乗と排泄は自立している。Hさんは歌が好きで社交的である。最近は視力と下肢の 筋力の衰えが目立ち始めた。また、1ヶ月前には同じ年で仲の良かった友人が亡くなった。Hさんは 睡眠薬を服用するようになり、今日の明け方、入所後初めて失禁してしまった。Hさんは「こんなこ とになってしまって…」と泣きくずれた。

【問題】
Hさんの失禁への支援として、最も大切なものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (4件)

01

1:× 初めての失禁でおむつの使用を勧めることは適切ではない。オムツは本人にとって羞恥心となる
2:× 水分を控えることは脱水傾向となる可能性がある
3:× 室内にポータブルトイレを置くことは適切ではない。下肢の筋力が弱い、夜間の歩行が不安定な場合にはポータブルトイレを使用する
4:× 一人でトイレに行けるにも関わらず、行かないよう伝えることは適切ではない。
5:○ 今後の対応を考えることが大切。

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02

1:誤り。初めての失禁でおむつの使用を勧めることは、安易で短絡的です。その他の方法を検討するのが介護職の役割です。よって、この選択肢は不適切です。

2:誤り。失禁をしたからといって水分補給を控えるように勧めることは不適切です。また、脱水の恐れがあります。

3:誤り。初めての失禁でポータブルトイレの使用を勧めることは、安易で短絡的です。その他の方法を検討するのが介護職の役割です。よって、この選択肢は不適切です。

4:誤り。自力で排泄ができるHさんなのに、この一回の失敗を論い、一人で行かないように伝えることは、支援として不適切です。

5:正しい。Hさんの気持ちに寄り添い、一緒になって今後の対応を考えることが介護者として求められる役割です。

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03

正解…「5」
本人と話しながら状況によって提案していくことが適切。本人の精神安定が第一。
水分の控えは脱水につながるので危険。

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04

正解は5です。
もともと排泄は自立している方であり、また文章からはHさんの認知能力は比較的保たれていることが読み取れます。
したがって、Hさんの行動を制限するよう強制する1、3,4の対処は誤りです。
また2は、確かに排尿の間隔は伸びるかもしれませんが、高齢者には常に脱水の危険がありますので不適切です。

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