介護福祉士の過去問
第23回(平成22年度)
形態別介護技術 問103

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問題

介護福祉士国家試験 第23回(平成22年度) 形態別介護技術 問103 (訂正依頼・報告はこちら)

認知症(dementia)の中核症状として、正しいものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

1:× 幻覚は、認知症の周辺症状。
2:× 徘徊は、認知症の周辺症状。
3:× 不潔行為は、認知症の周辺症状。
4:○ 見当識障害は、認知症の中核症状。
5:× 攻撃的言動は、認知症の周辺症状
補足:中核症状:脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状(記憶障害、見当識障害、実行機能障害、理解力判断力の低下、感情表現の変化)などが中核症状と呼ばれる。
・記憶障害
老化による物忘れとは異なり、体験したこと自体を忘れる。

・見当識障害
見当識とは、時間や場所など今自分がおかれている現実をきちんと把握することをいう。時間がわからなくなる、よく知っている場所でも道に迷うなどの症状です。
・実行機能障害
計画を立てたり、仕事や家事などの段取りができなくなる。

・理解力・判断力の低下
考えるスピードが遅くなる。二つ以上のことが重なるとうまく処理できなくなる。

・感情表現の変化
記憶障害や、見当識障害、理解力・判断能力の低下からくる。その場の状況・雰囲気が読めなくなります。周囲からの情報に対して正しい解釈ができなくなるため、普通の会話中でも自分の悪口を言ったなどと、突然、怒りだしたりする。

周辺症状
周辺症状は、その人の性格や素質、環境などによって出方が異なります。

・幻覚、妄想
実際ないものを見たり聞いたりする。盗られたなどと思い込む。

・不安や焦燥
自分の状況に違和感を覚え不安や焦燥を訴える。

・うつ状態
落ち込んだり、急に怒りっぽくなる。

・徘徊
目的もなく歩き続ける。

・失禁
排泄に失敗する。人によっては自分の便をいじる弄便(ろうべん)をする。

・暴力
身近な人に暴力をふるう。

・不穏
急に興奮状態になる。

・異食
食べ物以外のものを口にする。

・収集
他の人には価値の無いようなものを集める。

・睡眠障害
寝つきが悪くなり、長時間寝られなくなる

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02

解答 4

認知症の症状には中核症状と周辺症状があります。

中核症状:脳のダメージにより必ずみられる症状です。
 
  見当識障害、記憶障害、理解・判断力の障害
  実行機能障害、失行、失認、失語 など

周辺症状:BPSD。性格や環境、心理状態など個人因子や環境因子の影響を受けてみられる症状で、人により症状の現われ方が異なります。

  徘徊、不穏、焦燥・不安、うつ状態、不潔行為、
  暴言・暴力、幻覚・せん妄 など

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03

正解は4です。
認知症の中核症状とは、記憶障害、見当識障害、理解・判断力の障害、実行力障害などを指します。
幻覚、徘徊、不潔行為など問題になるような症状は周辺症状です。

参考になった数18