介護福祉士の過去問
第23回(平成22年度)
形態別介護技術 問105

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問題

介護福祉士国家試験 第23回(平成22年度) 形態別介護技術 問105 (訂正依頼・報告はこちら)

感覚的失語症のある人とのコミュニケーションとして、正しいものを一つ選びなさい。
  • 読書
  • 触手話
  • 身振り
  • 五十音表
  • 手書き文字(てのひら書き)

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この過去問の解説 (3件)

01

1:× 読話は、感覚性失語症のある人には向かない
2:× 触手話は、感覚性失語症のある人には向かない
3:○ 身振り(ジェスチャー)は、感覚性失語症のある人に伝わりやすい。
4:× 五十音表は、感覚性失語症のある人には不適切。
5:× 手書き文字(てのひら書き)は、感覚性失語症のある人には不適切。

補足:失語症のタイプは2つある。感覚性失語は、発語は問題ないけど言葉の理解が難しいケースです。
感覚性言語中枢(ウェルニッケ中枢)に障害がある状態で、ウェルニッケ失語症とも言われる。発語は流暢だが、相手の言っていることが理解できないため会話が成立しない。
音として聞こえてはいるが、音を判別することができない。聴覚に問題がなくても、聞き取った音を必要な音と不必要な音に選別したり、何の音か識別する脳の働きが障害されている。そのため、音を言葉に変換することができません。
感覚性失語症の人とコミュニケーションを取るには、ジェスチャーなどのボディランゲージが有効。
身ぶりやジェスチャーなどは理解することができます。



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02

正解は3です。
感覚性失語とは、別名ウェルニッケ失語ともいい、言葉の理解ができないタイプの失語です。発語は良好ですが、言われていることが理解できないので会話が成立しません。また文字を見ても理解できないことの方が多いです。
対して運動性失語は、別名ブローカ失語といい、言葉は理解できるが発語ができないタイプの失語です。また、字も書けないことが多いです。
以上より、感覚性失語の方に対しては文字に頼らないコミュニケーションが必要であることがわかります。

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03

解答 3

<感覚性失語>
脳の言語中枢の障害によって生じる「言葉を理解することの障害」のことです。

文字を読めない、読めても理解できない、単語は分かっても文章は理解できないなど、症状は重症度により異なります。

コミュニケーション方法:重症度にもよりますが、非言語的なコミュニケーションが伝わりやすいです。身振り手振りのジェスチャーや指さし、介助での動作誘導など。他にも、絵で示したり、短い文や単語で話しかけたり、ゆっくり話した場合に理解できることもあります。

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