介護福祉士の過去問
第23回(平成22年度)
形態別介護技術 問114
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問題
介護福祉士国家試験 第23回(平成22年度) 形態別介護技術 問114 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Jさん(72歳、女性)は活動的で友人と買い物や旅行などによく行っていた。娘(40歳)は働いているため、Jさんは家事全般を引き受けていた。しかし、4か月前に路上で転倒し、大腿骨頸部骨折(をした。入院治療を行 い退院し、多少は歩くことができるようになったが、要介護1と認定され、訪問介護が導入された。退院後のJさんは気力の低下が著しく、家から出ることが少なくなったが、友人が毎日Jさんを訪問していた。この頃からJさんはいらいらしやすい、気が焦る、よく眠れないと訴えるようになった。病院受診の結果うつ病と診断され内 服治療が開始された。最近はちょっとしたことをあれこれ心配し、「お腹が痛むから、がんではないかしら…」 と言い出した。
【問題】
うつ病と診断され2か月が経過した。Jさんのいらいらや気が焦るなどの症状も軽減してきたが、ある日訪問する と「消えてしまいたいと思う時があるの」と言った。訪問介護員の対応として、適切なものを一つ選びなさい。
【事例】
Jさん(72歳、女性)は活動的で友人と買い物や旅行などによく行っていた。娘(40歳)は働いているため、Jさんは家事全般を引き受けていた。しかし、4か月前に路上で転倒し、大腿骨頸部骨折(をした。入院治療を行 い退院し、多少は歩くことができるようになったが、要介護1と認定され、訪問介護が導入された。退院後のJさんは気力の低下が著しく、家から出ることが少なくなったが、友人が毎日Jさんを訪問していた。この頃からJさんはいらいらしやすい、気が焦る、よく眠れないと訴えるようになった。病院受診の結果うつ病と診断され内 服治療が開始された。最近はちょっとしたことをあれこれ心配し、「お腹が痛むから、がんではないかしら…」 と言い出した。
【問題】
うつ病と診断され2か月が経過した。Jさんのいらいらや気が焦るなどの症状も軽減してきたが、ある日訪問する と「消えてしまいたいと思う時があるの」と言った。訪問介護員の対応として、適切なものを一つ選びなさい。
- 隣人を訪問するように助言した。
- Jさんの状況について医療職に伝えた。
- 簡単な調理を一緒に行った。
- 気持ちを明るくもつよう指導した。
- 激励の言葉をかけるように娘にメモを残した。
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この過去問の解説 (3件)
01
「消えてしまいたい」=自殺願望であると推測できます。
自殺願望・自殺企図は、うつ病の極期ではなく少し回復してきた時期に起こりやすいとされています。
加療後2か月であり、いらいらや焦りが軽快してきているという記載からは、内服加療が奏功し、徐々にうつ病が軽快してきていることがうかがえますので、すぐに医療職に相談し、必要があれば早期の受診ができるように手配をする必要があります。
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02
2:○ 自殺願望があると考えられる。医療従事者と話し合うことが必要
3:× 自殺願望のあるひとには不適切である
4:× 気持ちを明るくもつようにアドバイスすることは逆効果である
5:× 激励の言葉は逆効果になるため不適切である
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03
うつの方に最も注意しなければならないことが「自殺」です。うつ病の初期と回復期に特に注意が必要です。Jさんも、うつ病から2か月たち症状が軽減してきた回復期段階であり、さらに「消えてなくなりたい」と言っていることから自殺念慮と推測できます。かかりつけ医や医療職へ報告し、緊急性が高いときは受診・入院が必要な場合もあります。
<うつ病の方に対しての対応の留意事項>
安易な励ましや元気づけは症状を悪化させることがあるため、注意が必要です。
気分転換を強制したり、性急な変化を求めたりしてはいけません。
他人とのコミュニケーションが苦になる人が多いということを理解しておきましょう。
受け止めて共感する態度で接し相手が安心できるように努めましょう。
1は他人とのコミュニケーションであるため負担になる可能性があり、不適切です。
3は気分転換への誘導は不適切です。
4.5は安易な励ましは逆効果になります。
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