介護福祉士の過去問
第22回(平成21年度)
社会福祉援助技術 問28

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問題

介護福祉士国家試験 第22回(平成21年度) 社会福祉援助技術 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

個別援助技術の基本概念に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
  • バートレット(Bartlett.H)は「価値」、「知識」、「介入(Intervention)」を社会福祉実践に共通する構成要素とした。
  • リッチモンド(Richmond.M.)はPerson(人)、Problem(問題)、Place(場所)、Process(過程)の4つをケースワークの構成要素とした。
  • バワーズ(Bowers.S)は、ケースワークを心理社会療法として体系化した。
  • ホリス(Hollis.F.,)は診断主義個別援助技術の理論化をすすめ、「ケースワークの理論と実際」(1940年)を著した。
  • パールマン(Perlman.H.)はケースワークの中心概念を「個別化」、「意識的調査」、「人格の発達」とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

個別援助技術は、ケースワークとも呼ばれています。
援助を行う場合、基本的な部分は大体同じでも、やはり1人1人ニーズや抱えている問題が違う以上、方法は少しずつ変わってきます。
そんな中でも特に困難な問題を抱えている人に、個別に社会福祉援助技術を用いて援助をする事を、個別援助技術(ケースワーク)と言います。

基本概念を打ち立てていった人やその内容は覚えるしかありませんが、特にフェリックス・P・バイステックの「バイステックの7原則(もしくは8原則)」や、ヘレン・ハリス・パールマンの「4つのP(もしくは6つのP)」については、比較的出題頻度が高い為、しっかり押さえておきましょう。

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02

1、〇 バートレットは、「価値」、「知識」、「介入」を社会福祉実践に共通する構成要素とした。

2、× 人、問題、場所、過程の4つをケースワークの構成要素としたのは、パールマンである。

3、× ケースワークを心理社会療法として体系化した人はホリスである。

4、× 診断主義個別援助技術の理論家を進め、「ケースワークの理論と実際」を著したのはハミルトンである。(1940年)

5、× ケースワークの中心概念を「個別化」「意識的調整」「人格の発達」としたのは、リッチモンドである。




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03

解答 1
バートレットは、実践に必要とされる要素は「価値」「知識」「介入」であり、この3つのバランスこそが大切であるとしました。

2 リッチモンドは、ケースワークの中心概念を「個別化」「意識的調査」「欠格の発達」としました。
3 バワーズは、直接的には利用者の内的能力を活発にすること、間接的には社会資源を活用することを取り上げ、その活動を「アート」としました。
4 ホリスは社会福祉心理療法を定義しました。
5 パールマンは、「個別援助技術とは個人が社会人として機能する際に出会う問題をより効果的に処理できるように、人や福祉機関によって行われる過程である」としました。

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