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介護福祉士の過去問 第22回(平成21年度) 社会福祉援助技術 問29

問題

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個別援助技術の原則に基づく対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
   1 .
居室に行くとEさんが「誰にも言わないでね。実は時々お腹が痛むのだけど、あなたの顔を見ると痛みもなくなるわ」と 言ったので、誰にも話さないようにした。
   2 .
朝食中、パン食希望のFさんにいつものコーンスープを出すと「今日は味噌汁がよい」と言ったので、「パン食のときは、 いつもこのスープでしたよ」と対応した。
   3 .
一人暮らしのGさん宅を訪問したとき、Gさんが「死にたい」と言ったので、「そんなこと言わないでください。私も頑張るから Gさんも頑張ってください」と答えた。
   4 .
ナースコールでHさんの居室に行くと「あんたは、嫌いだから違う人を呼んで」と言ったので、「なぜですか、私のどこが 嫌いなのか教えてください」と尋ねた。
   5 .
外出前のJさんに、「どちらのカーディガンがいいですか」と尋ねながら、Jさんに決めてもらうことにした。
( 介護福祉士国家試験 第22回(平成21年度) 社会福祉援助技術 問29 )
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この過去問の解説 (3件)

19
正解は 5 です。

1:この「誰にも言わないで」は、ただ気を引きたくて言っているだけの可能性もありますし、大事にしたくはないけど痛いという事を理解して欲しいという可能性もあります。実際の判断は医療職に任せるべきですので、伝えられた背景と共に情報を共有するべきです。

2:パンの時はこのスープと勝手に決めつけている点が問題です。まずは「今日は味噌汁が飲みたい」という本人の希望を尊重し、数量の関係などでどうしても準備出来ない場合には、その点をきちんと説明し納得してもらう必要があります。

3:まずは「どうしたんですか?何かあったんですか?」等と「死にたい」ともらした背景を探るべきです。その上で励まして欲しいという本人のニーズを掴んだのならば、選択肢のような受け答えも可能性としてはありますが、最も適切な選択肢が他にある為、正解ではありません。

4:嫌いな理由を聞く事で打ち解ける可能性もありますが、とりあえずHさんの今の気持ちを尊重して他の人に対応してもらう事がベストであると言えます。他の人に対応してもらえない状況ならば、その点を説明して理解してもらう、もしくは他の人の手が空くまで待ってもらうなど、本人の納得いく方法を選んでもらう必要があります。

5:どちらのカーディガンにするか、という選択肢を与えて選んでもらう事で、個人の意思を尊重している事になります。もちろん「どの上着にしますか?」と完全に選んでもらっても良いですが、認知症などで自分の持っている服を覚えていないような場合は、このように目の前で選んでもらう方法がベストです。

付箋メモを残すことが出来ます。
13
1、× 健康、生命に関することについてはチームを組む専門職間で情報を共有したほうが良い。

2、× 個別化、利用者の好み、要望を尊重することが大切である。

3、× まず、相手の気持ちを受け止めることや思いを傾聴することが大切である。バイステックの原則にもあるが「そんなことを言わないください」と言わない。

4、利用者自身の感情に左右されずに、ソーシャルワーカー自身がクライエントの心を理解して、自分の感情を統合し接することが重要。

5、〇 自己決定を尊重することが大切。(バイスティックの原則)


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バイステックの7原則
1、個別化
クライエントの抱える困難や問題は、その人の問題であり、「同じ問題は存在しない」とする考えである。個人を尊重することが大切。

2、受容
クライエントの考えや思いを否定してはならないという考え方である。ソーシャルワーカーによるクライエントへの直接的命令や行動感情の否定があってはならない。

3、意図的な感情表出
クライエントの抑圧されやすい否定的な感情や独善的な感情を表出させることを保障する考え方である。

4、統制された情緒的関与
クライエント自身の感情に左右されずに、ソーシャルワーカー自身がクライエントの心を理解し、自らの感情を統制し接していくことが重要。

5、非審判的態度
クライエントの行動や思考に対して、批判したり、判断しないこと

6、利用者の自己決定
自らの行動を決定するのはクライエント

7、秘密保持
クライエントの個人的情報・プライバシーは絶対に他方に漏らしてはならない。

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12
解答 5
「どちらのカーディガンがいいですか?」と相手に決定してもらっている点が、自己決定の原則に基づいています。

<バイテックの7原則>個別援助技術の代表的なもの
1.個別化の原則:人それぞれであり、似たような問題があっても同じ問題は存在しないということ
2.意図的な感情表現の原則:相手の感情表現の自由を認めそれを引き出す。
3.統制された情緒関与の原則:相手の感情に飲み込まれないようにする。
4.受容の原則:相手を否定せず、なぜそう思うのかを理解するという考え。
5.非審判的態度の原則:相手の行動や思考に対して善悪を審判しない。
6.自己決定の原則:相手に自らの行動を決定してもらうという考え。
7.秘密保持の原則:個人情報、プライバシーは絶対に他方に漏らしてはならない。

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