介護福祉士の過去問
第22回(平成21年度)
レクリエーション活動援助法 問38
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問題
介護福祉士国家試験 第22回(平成21年度) レクリエーション活動援助法 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Nさん(72歳、女性、要介護3)は29歳で結婚、30歳で息子を出産直後に、夫を交通事故で 亡くした。その後、市営住宅に移り息子と二人暮らしをしながら、工場で部品製造のパートで生 計を立てた。そのころの楽しみは、ベランダでわずかな野菜を育てることと、歌謡曲を口ずさむ ことだった。網膜色素変性症のため、50歳ごろから次第に視力低下が進み、60歳で全盲にな り、仕事を辞めた。
3年前、食欲不振、脱水の症状で体調を崩し、その後ぼんやりする事が多くなり、火の後始末や身 の回りのことが出来なくなってきた。息子の縁談もまとまったが、「迷惑はかけられない」と1年 前、養護盲老人ホームに入所。その後次第に息子の名前も分からなくなってきた。息子の訪問も疎 遠になり、Nさんは家に帰りたがっている。最近夜間、一人でぶつぶつ言いながら、つたい歩きを するようになった。
【問題】
次のうち、Nさんの状況から考えられるものとして最も適切なものを一つ選びなさい。
【事例】
Nさん(72歳、女性、要介護3)は29歳で結婚、30歳で息子を出産直後に、夫を交通事故で 亡くした。その後、市営住宅に移り息子と二人暮らしをしながら、工場で部品製造のパートで生 計を立てた。そのころの楽しみは、ベランダでわずかな野菜を育てることと、歌謡曲を口ずさむ ことだった。網膜色素変性症のため、50歳ごろから次第に視力低下が進み、60歳で全盲にな り、仕事を辞めた。
3年前、食欲不振、脱水の症状で体調を崩し、その後ぼんやりする事が多くなり、火の後始末や身 の回りのことが出来なくなってきた。息子の縁談もまとまったが、「迷惑はかけられない」と1年 前、養護盲老人ホームに入所。その後次第に息子の名前も分からなくなってきた。息子の訪問も疎 遠になり、Nさんは家に帰りたがっている。最近夜間、一人でぶつぶつ言いながら、つたい歩きを するようになった。
【問題】
次のうち、Nさんの状況から考えられるものとして最も適切なものを一つ選びなさい。
- 感染症
- 認知症
- 糖尿病
- パーキンソン病
- 胃潰瘍
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この過去問の解説 (3件)
01
補足:感染の兆候として、発熱・発赤・腫脹・疼痛・機能障害である。
2、〇 息子の名前がわからなくなり、夜間一人でぶつぶつと話ながら歩いていることから認知症の可能性がある。
3、× 糖尿病の症状は見られない。
補足:糖尿病の症状として、口渇(口の渇き)、尿の量・回数が多い、身体がだるい・疲れやすい、目がかすむ(視力障害)、尿に糖がでる、立ちくらみ、手足のしびれ、性欲減退、月経異常などがある。
4、× パーキンソン病の症状は見られない。
補足:パーキンソン病の症状は、手の振戦(1秒に5回程度と規則的に振るえる)、無動(動作が緩慢になる、表情が硬くなる、声が小さくなる)、固縮(筋肉がこわばり動きづらくなる)、姿勢反射障害(身体のバランスがとりづらくなる)である。
5、× 胃潰瘍の症状はみられない。
補足:胃潰瘍の症状とは、吐血、下血、胸やけ、吐き気、嘔吐などである。黒い便(タール便)がみられることがある。(下血)
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02
・火の後始末が出来ない
・身の回りのことが出来ない
・息子の名前がわからない
・夜間の徘徊
これらの事から認知症である事が疑われます。
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03
認知症の発症の要因には、急な環境の変化・配偶者との死別・社会的役割の喪失などがあるといわれています。その症状は、中核症状と周辺症状の大きく2つに分けられます。
事例では、記憶障害・徘徊などの症状がみられており、中核症状・周辺症状の両方が当てはまるため、認知症が正解となります。
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