介護福祉士の過去問
第22回(平成21年度)
レクリエーション活動援助法 問39

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問題

介護福祉士国家試験 第22回(平成21年度) レクリエーション活動援助法 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Nさん(72歳、女性、要介護3)は29歳で結婚、30歳で息子を出産直後に、夫を交通事故で 亡くした。その後、市営住宅に移り息子と二人暮らしをしながら、工場で部品製造のパートで生 計を立てた。そのころの楽しみは、ベランダでわずかな野菜を育てることと、歌謡曲を口ずさむ ことだった。網膜色素変性症のため、50歳ごろから次第に視力低下が進み、60歳で全盲にな り、仕事を辞めた。
3年前、食欲不振、脱水の症状で体調を崩し、その後ぼんやりする事が多くなり、火の後始末や身 の回りのことが出来なくなってきた。息子の縁談もまとまったが、「迷惑はかけられない」と1年 前、養護盲老人ホームに入所。その後次第に息子の名前も分からなくなってきた。息子の訪問も疎 遠になり、Nさんは家に帰りたがっている。最近夜間、一人でぶつぶつ言いながら、つたい歩きを するようになった。

【問題】
レクリエーション活動援助におけるNさんへの働きかけに関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

健康だった頃に楽しんでいた事を勧める事は、QOLの向上にも繋がりますし、認知症の方への働きかけとしてもとても有効です。

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02

1、〇 Nさんの楽しみを継続できるように勧めることは適切である。

2、× 全盲であるNさんにジグソーパズルを勧めるべきでない。

3、× 全盲のため仕事を辞めたNさんに対して部品の組みたてを勧めることは不適切である。

4、× Nさんの好きな音楽は歌謡曲であるためクラシック鑑賞を勧めることは不適切である。

5、× Nさんは息子の名前がわからなくなっているため息子との婚約者にあっても理解できず適切ではない。

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03

正解は【1】です。

認知症の方へのレクリエーションでは、無理なく楽しく行える事、昔からなじみのある事を選択していきます。そのため、対象者にとって難易度が高い事や、新しい事を行うことは、場合によっては認知症の悪化を招く可能性があります。

このようなことから、以前から行っていた庭での作業が正解になります。

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