介護福祉士の過去問
第22回(平成21年度)
レクリエーション活動援助法 問40

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問題

介護福祉士国家試験 第22回(平成21年度) レクリエーション活動援助法 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Nさん(72歳、女性、要介護3)は29歳で結婚、30歳で息子を出産直後に、夫を交通事故で 亡くした。その後、市営住宅に移り息子と二人暮らしをしながら、工場で部品製造のパートで生 計を立てた。そのころの楽しみは、ベランダでわずかな野菜を育てることと、歌謡曲を口ずさむ ことだった。網膜色素変性症のため、50歳ごろから次第に視力低下が進み、60歳で全盲にな り、仕事を辞めた。
3年前、食欲不振、脱水の症状で体調を崩し、その後ぼんやりする事が多くなり、火の後始末や身 の回りのことが出来なくなってきた。息子の縁談もまとまったが、「迷惑はかけられない」と1年 前、養護盲老人ホームに入所。その後次第に息子の名前も分からなくなってきた。息子の訪問も疎 遠になり、Nさんは家に帰りたがっている。最近夜間、一人でぶつぶつ言いながら、つたい歩きを するようになった。

【問題】
生活意欲の向上へ向けたNさんへの声かけに関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

1、〇 買い物や外出することにより生活意欲が向上する可能性がある。

2、〇 息子と接する機会を設けることにより、生活意欲の向上に有効であると考えられる。

3、〇 歌謡曲を口づさむことがたのしみであったため、カラオケを勧めることにより、生活意欲が向上する可能性がある。

4、〇 散歩に出かけることにより、気分転換となり生活意欲向上につながる可能性がある。

5、× つたい歩きできるため、車いすを勧めることは適切とは言えない

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02

正解は 5 です。

現時点で伝い歩き出来ている為、車いすに乗ってもらう必要性はあまりありません。
自分で出来ている事に対しむやみに援助の手を差し伸べるのは、生活意欲の低下を招く為、声かけとしては不適切であると言えます。

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03

正解は【5】

対象者は歩行可能であるため、無理に車いすを使用する必要はありません。また、馴染みのない車いすを勧める事は、混乱を招いて、興奮や介護拒否などを招く恐れがあります。

1~4のような自然な声掛けが適切になります。

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