介護福祉士の過去問
第22回(平成21年度)
老人・障害者の心理 問44
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問題
介護福祉士国家試験 第22回(平成21年度) 老人・障害者の心理 問44 (訂正依頼・報告はこちら)
施設における認知症高齢者の心理的安定を図るための対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 慣れ親しんだものより新しい便利なものを活用する。
- 居室の変更を頻繁に行なう。
- 食事では雰囲気作りより栄養摂取を優先する。
- 照明はできるだけ明るくする。
- 部屋の表示や目印を活用する。
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この過去問の解説 (3件)
01
2、× 認知症の症状として知能低下、見当識障害(年月、自国、自分がどこにいるなどの状況が把握できないこと)などがあるため、居室の変更を必要以上に行わないほうが良い。
3、× 施設において認知症高齢者の心理的安定を図るためには、食事では雰囲気作りを重視する。栄養摂取を優先するより、楽しい雰囲気の中での食事を優先する。
4、× 認知症高齢者の心理的安定を図るために、証明はまぶしさを感じないような適度な明るさに設定する。明るいと気分が高揚するため、心理的にはおちつかない。暗すぎると精神的には、落ち込みやすくなるので注意が必要。
5、〇 認知症の方は見当識障害があるため、部屋の表示に目印をつけると落ちつきやすい。
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02
施設に入所している認知症高齢者が特に不安に思うのは「ここはどこなのか」「自分の部屋はどこなのか」「自分はここに居ていいのか」等、場所にまつわる部分です。
入所している間は何度も何度も同じ説明をして不安を取り除く必要がありますが、その手段の一つとして部屋の表示や目印を活用する方法があります。
例えばその利用者の好きな花の絵を居室の入り口に掲げて「この花の絵がある場所が○○さんのお部屋ですよ」と説明する事でわかりやすく伝える事が出来ます。
また席に大きなネームプレートを用意した上で「ここが○○さんの席ですよ。ちゃんと名前があるのでここに居ていいんですよ」という声掛けをすると、自分の目で確認する事が出来、不安な気持ちをより和らげることが可能です。
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03
認知症の方に対して、部屋の表示や目印を活用することは有効です(目印は目の高さにあることも大事)。居室の変更を頻回に行ったり、新しいものを取り入れたりするとトランスファーショックというダメージを受けてしまいます。
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