介護福祉士の過去問
第22回(平成21年度)
老人・障害者の心理 問45
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問題
介護福祉士国家試験 第22回(平成21年度) 老人・障害者の心理 問45 (訂正依頼・報告はこちら)
事故等で手足を失った人の心理に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 幻肢を感じる人の割合は、手足を失った人の50%以下である。
- 幻肢は痛みを伴わない。
- 手足を失った事実の否認は、治療の受け入れを困難にする。
- 幻肢は手や足が失われた直後に現れ、数週間で消失する。
- ないはずの手足の存在を訴えるのは、同情を引くためである。
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この過去問の解説 (3件)
01
手足を失った人が、すんなりと事実を受け入れる事はかなり難しいと言えます。
誰しも「夢であってほしい」「朝起きたら手足はあるんじゃないか」等と一度は事実を否認します。
しかし日が経つにつれ、自分の中で事実を受け入れ、その状態でこれからどのように生活していくべきかに目を向けていく事で治療やリハビリを進めていくことが出来るのです。
ただし中にはいつまでもその事実を受け入れられない人もいます。
特に幻肢を感じている人はその傾向が強いと言えます。
幻肢(幻影肢)とは、事故や病気が原因で手足を失ったり、生まれつき手足を持たない人が、存在しない手足がそこにあるように感じる事を言います。
これは気分的な問題ではなく、本当に脳が手足の存在を感じている為、実際に動かしているような感覚を味わったり、痛みを感じたりする事もあります。
自分は手足の存在を感じているのに、周りは自分に手足はないと言う、狐につままれたような状態で、幻肢を幻肢だと認められず治療やリハビリの受け入れを困難にしている場合も少なくありません。
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02
2、× 幻肢に痛みを伴う幻肢痛とう症状がみられる。何か月、何年後に起こってくると言われている。そのため幻肢は痛みを伴う。
3、〇 手足を失った事実の否認は治療の受け入れを困難とすることがある。
4、× 幻肢の発生には人によってさまざまである。
5、× ないはずの手足の存在を訴えている。これは幻肢の症状である。
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03
手足を失った事実の否認、つまり受容できていないということなので、治療の受け入れも困難になります。障害受容の過程において、否認期や混乱期には抑鬱症状を示したり、自殺企図もあるため、注意が必要です。
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