介護福祉士の過去問
第22回(平成21年度)
医学一般 問61
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問題
介護福祉士国家試験 第22回(平成21年度) 医学一般 問61 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者に見られる排尿障害に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
- 腹圧性尿失禁は女性に多い。
- 薬剤による排尿障害はまれである。
- 男性では尿路の通過障害は少ない。
- 膀胱炎では、悪寒戦慄を伴う。
- 前立腺がんによるものは減少している。
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この過去問の解説 (4件)
01
1○:腹圧性尿失禁とは、咳やくしゃみ、急に立ち上がった時や重い荷物を持ち上げた時、笑った時など、急に腹圧が高くなった時に尿が漏れてしまう状態です。女性に多く、特に中高年の女性に頻度が高い病気です。
2×:薬剤の使用による尿失禁は、多くが膀胱、尿道、前立腺に分布する自立神経系に作用する薬剤によって起こります。特に高齢者では排尿の機能低下や前立腺肥大などの素因が存在している場合が多く、薬剤性の排尿障害を起こしやすいです。
3×:男性は70歳以上になると70%の人に前立腺肥大症が存在します。尿道の通過障害は前立腺肥大症が原因であることが多く、男性を悩ませる症状です。
4×:悪寒戦慄とは、発熱の際に感じるぞくぞくとした寒気のことです。膀胱炎の症状では起こりません。膀胱炎の症状で特徴的なものは、残尿感です。辛い痛みや高熱を伴うこともあります。女性に多いです。
5×:排尿障害は、前立腺がんの影響や治療によって起こりやすいです。前立腺がんは近年増加しているため、それに伴う排尿障害も増加しています。
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02
1.○
2.× 頻尿、尿失禁の治療に用いられる抗コリン薬の副作用で排尿困難、閉尿を起こすことがあります。前立腺肥大症を伴う男性は特に注意が必要です。
3.× 尿路の通過障害は男性に多いとされています。前立腺肥大症や前立腺がんなどにより通過障害が起こりやすいためです。60歳以上の男性のうち70%が前立腺肥大症に苦しんでおられます。
4.× 膀胱炎の症状として頻尿・排尿痛・下腹部痛があげられます。悪寒戦慄とは38℃以上の高熱、震えがみられる症状です。膀胱炎の際にある症状とは言えません。
5.× 3.参考
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03
腹圧性尿失禁は、膀胱と尿道を支える骨盤底筋群が傷ついたり弱くなったことで尿道がうまく閉まらなくなり、尿が漏れる病気です。
女性に多いといわれています。
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04
腹圧性尿失禁はくしゃみや咳など腹部に力が入った時におこる尿失禁です。女性によく見られ、加齢や出産で骨盤底筋が弱くなることが原因です。
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