介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
社会福祉概論 問4

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 社会福祉概論 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

社会福祉調査に関する次の記述のうち、適切なものに〇、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A ブース(Booth,C,)はイギリスのロンドン市で貧困調査を実施し、貧困の原因は個人の道徳問題が主であることを解明した。
B ラウントリー(Rowntree.B.)は、イギリスのヨーク市で貧困調査を実施し、相対的剥奪による貧困の再発見に寄与した。
C 社会福祉調査は、社会福祉援助支援の中の間接援助技術の一つとして位置づけられる。
D 社会福祉調査では、統計的な分析だけでなく、現場に足を運び状況を具体的に記述する社会調査も重要である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。
A~Dについて解説します。
A→ブースは「ロンドン住民の生活と労働」を調べ、1.全人口の約1/3が貧困線以下の生活であった。
2.飲酒や浪費の習慣からくる貧困ではなく、賃金や失業など雇用の問題が原因の貧困が多かった。
3.貧困と密住は相関する。
という3点を報告しています。したがって、設問は誤りです。
B→ラウントリーはヨーク市での貧困調査を行い、「健康と労働能力を維持するための最低限度の食料」に注目して調査を行いました。最低限度の水準のもととなる考えを提唱しました。したがって、設問は誤りです。
C→社会福祉における間接的援助技術は、地域援助技術、社会福祉調査法、社会福祉計画法、社会福祉運営管理からなります。したがって、設問は正しいです。
D→調査の中には、ニーズ分析もあります。ニーズ分析を行うには、現場に行き、対象者の声を直接聞いたり、実際を見たりすることが大切です。したがって、設問は正しいです。

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02

A ×…ブースは「ロンドン住民の生活と労働」を調べ、貧困は飲酒や浪費など個人の道徳に関する問題よりも、賃金や失業などが貧困の原因になることが多いとの結果を得ています。

B ×…ラウントリーはイギリスのヨーク市で貧困調査を行い、最低限保証されるべき生活の基準となる考えを提唱しました。

C ○…間接援助技術には、地域援助技術(コミュニティワーク)、社会福祉調査法、社会福祉運営管理、社会活動法、社会福祉計画法の5つがあります。

D ○…調査においては、対象者のニーズを分析することも必要です。ニーズ分析を行うには、現場に行って、直接話を聞いたり見たりするフィールドワークが重要です。

従って、正解は「5」となります。

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03

正解は5です。

A(×)ブースは、イギリス出身、科学的貧困調査の創設者、ロンドンで貧困調査を行った人物です。また、調査結果から、貧困の原因は低賃金や失業などといった社会的要因であるとしました。

B(×)ラウントリーは、イギリスのヨーク市で貧困調査を行いました。貧困の基準を、生きていくための必要最低限の収入として、第一次貧困と第二次貧困とに分類。それを使い、貧困の定義づけを行いました。

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