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介護福祉士の過去問 第21回(平成20年度) 社会福祉援助技術 問31

問題

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訪問介護に関する次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Eさん(女性、85歳)は、20年前に夫と死別した。現在、近くに住んでいる孫が時々訪れている。両下肢筋力低下、骨粗しょう症のため以前腰椎の圧迫骨折をしたことがあるが、伝い歩きは可能で自室近くにあるトイレには自分で行っている。視力・聴力にも問題はないが、意思疎通がはかれないことがしばしばある。要介護3と認定されており、毎日訪問介護を利用しながらアパートで一人暮らしを続けている。
ある冬の寒い日、いつものようにP訪問介護員(以下「P介護員」という)が訪問すると、トイレからEさんのベッドまで床や手すりが便で汚れていた。Eさんは、ベッドの中で毛布にくるまって横になっていたが、P介護員が声をかけると、「今日は寒いのに、のりちゃん(緊急連絡先の孫の名前)よう来たねぇ」と返事が返ってきた。

【問題】
次の記述のうち、P介護員がEさんにとるべき態度として、最も適切なものを一つ選びなさい。
   1 .
「のりちゃんではありません。介護員のPです」と、Eさんに自分の顔を確認してもらう。
   2 .
「お部屋中ひどく汚れていますよ。どうしてこんなことをしたのですか」と、Eさんに理由を直接聞く。
   3 .
「今朝も寒かったですね。具合はいかがですか」と、Eさんの言ったことを受け止める。
   4 .
認知症の疑いがあるので、すぐに改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)を実施してみる。
   5 .
Eさんがひどく汚れているため、清潔にする事が優先であり、Eさんとの会話は後にする。
( 介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 社会福祉援助技術 問31 )
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この過去問の解説 (3件)

14
正解は3です。
認知症の方、認知症が疑われる方とコミュニケーションを図る場合は、相手と向き合い、伝えることを簡潔にすることが大切です。相手と向き合うというのは、まず、相手の話していることを受け止める姿勢が大切です。コミュニケーションは、言葉だけでなく、動作や表情、声のトーン、速さなどからも伝わります。言葉による意思疎通が難しくなっていれば、なおさら言葉以外のものから受け取るものが大きくなります。反論をせず、受け止めることで、相手は自分を認めてもられていると感じるはずです。
他の選択肢については、以下のとおりです。
1→相手を受け止める姿勢が大切なので誤りです。
2→利用者にとって、責められている印象が強いです。感情の混乱を招いたり、信頼関係を損ねる原因にもなります。
4→検査は医師の指示により行うものなので適切ではありません。
5→Eさんの問いかけに対して反応しないと、無視されているという印象をEさんに抱かせてしまいます。まず、返事をします。

付箋メモを残すことが出来ます。
3
正解は「3」です。
まずは相手の話に耳を傾けることが必要です。あからさまに反論したり、否定したりすることは適切ではありません。

1 ×…その場ですぐに否定するのではなく、いったんは受け止めるべきです。

2 ×…利用者を問い詰めることは適切ではありません。

4 ×…検査は医師の指示により行います。改訂長谷川式簡易知能評価スケール(H-DSR)は問いかけの内容を理解できないと答えられない簡易的なものです。Eさんの現在の状況では実施は難しいと考えられます。

5 ×…EさんはP介護員のことを孫と思っています。返事をしないと「なぜ返事をしてくれないのか」という不安を抱かせることになります。

3
正解は3です。
認知機能の低下がみられるEさんの発言を否定したり、何かを押し付けるような態度は適切ではありません。この場合3のようなEさんの発言をそのまま受け止めることは適切です。

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