介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
社会福祉援助技術 問33

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 社会福祉援助技術 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

訪問介護に関する次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Eさん(女性、85歳)は、20年前に夫と死別した。現在、近くに住んでいる孫が時々訪れている。両下肢筋力低下、骨粗しょう症のため以前腰椎の圧迫骨折をしたことがあるが、伝い歩きは可能で自室近くにあるトイレには自分で行っている。視力・聴力にも問題はないが、意思疎通がはかれないことがしばしばある。要介護3と認定されており、毎日訪問介護を利用しながらアパートで一人暮らしを続けている。
ある冬の寒い日、いつものようにP訪問介護員(以下「P介護員」という)が訪問すると、トイレからEさんのベッドまで床や手すりが便で汚れていた。Eさんは、ベッドの中で毛布にくるまって横になっていたが、P介護員が声をかけると、「今日は寒いのに、のりちゃん(緊急連絡先の孫の名前)よう来たねぇ」と返事が返ってきた。

【問題】
サービス提供責任者は、本人や家族を交えてEさんの訪問介護計画を見直すこととした。今後の援助過程に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。
文中の「P介護員の視点を優先」という部分が誤りです。利用者が主体にならなければならないため、P介護員の意見も参考に、サービス提供責任者としての判断を加味したものでなければなりません。

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02

正解は「2」です。

「P介護員の視点を優先」という部分が不適切です。
介護保険のサービスは、すべて「利用者主体」でなければなりません。
サービスを提供する側の視点が優先されてしまうと、本人の自立支援を妨げてしまいます。場合によっては効率が優先されてしまうなど、本人にとって不利益になる恐れもあります。

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03

介護計画を見直すときは介護員の視点を「優先せず」に援助目標を立案します。
変化する状況を確認しながらEさんが日常の生活を送れるように見直しをしていきます。

参考になった数3