介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
家政学概論 問47

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問題

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は 5 です。

1:糖類の摂取を増やす事は、逆に糖尿病のリスクを増大させます。

2:カリウムの摂取を控えると、ナトリウムが排出されず血圧上昇の原因となるので、カリウムの含む食品を積極的に摂るようにします。

3:リンをはカルシウムやマグネシウムと結びついて骨や歯などを形成しますが、摂取し過ぎるとカルシウムの吸収を阻害し、カルシウムを体外に排出してしまう働きがあります。リンとカルシウムの比率が1:1程度になるようにバランスよく摂取する事が大切です。

4:動物性脂肪には飽和脂肪酸が豊富に含まれている為、虚血性心疾患やを引き起こす原因となります。予防を目的とするのならば、不飽和脂肪酸が豊富に含まれている植物性脂肪を摂取するべきですが、摂り過ぎると肥満やそれに伴う病気が発生する場合がある為、適度な摂取を心がけます。

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02

正解は5です。
動脈硬化は、動脈が年齢とともに老化し、弾力性が失われて硬くなったり、動脈内にさまざまな物質が沈着して血管が狭くなり、血液の流れが滞る状態をいいます。高血圧や悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の蓄積などさまざまな原因があります。

ドコサヘキサエン酸(DHA)は、血圧低下作用や血中コレステロール濃度を下げるといった働きがあり、そのために予防に有効です。

残念ながらDHAは体内では合成することができず、食物やサプリメントなど外から摂取しなければなりません。まぐろやさば、さんまといった魚に多くふくまれています。

他の選択肢については以下のとおりです。

1→糖尿病の予防では糖類の摂取量を増やすのではなく、制限することが大切です。

2→カリウムには塩分を排出する働きがあります。塩分(ナトリウム)を過剰摂取すると血液の浸透圧を一定に保つために血液中の水分が増えます。そのことで、体内を循環する血液量が増え、末梢血管の壁にかかる抵抗が高くなり、血圧を上げてしまうと考えられています。

3→骨粗鬆症は骨がもろくなる病気です。そのため、リンではなくカルシウムの多い食品を摂取することが大切です。

4→動物性脂肪は、悪玉コレステロールの蓄積につながります。悪玉コレステロールが増えれば動脈硬化を招きます。よって不適切です。

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03

正解は5です。

1.糖尿病は、「摂取したエネルギーを適切に処理することができないことにより、体の各所に影響が生じる病気」と言えます。糖類はエネルギーの高い栄養素であり、過剰に摂取することはむしろ糖尿病を誘発することになります。

2.高血圧症は、「平静時であっても血圧が高いままの状態になること」です。血管に常に高い圧力がかかるため、血管の弾力性が失われていき、動脈硬化を誘発します。最大の原因は塩分(に含まれるナトリウム)の過剰摂取とされ、予防のためには塩分の摂取を控えるとともにナトリウムの排出を促すカリウムの摂取が重要とされています。

3.骨粗しょう症は、「骨がスカスカの状態になること」です。骨の主成分はリン酸カルシウムというものであり、骨を正常に保つためにはカルシウムとリンをバランスよく摂取することが重要です。リンを過剰に摂取するとカルシウムが排出される(逆にカルシウムを摂りすぎるとリンが排出される)ため、骨粗しょう症の予防として3.の文は不適切です。

4.虚血性心疾患は、「心臓に血液を送る血管の異常により十分に血液が届かないことで、心臓に異常をきたすこと」です。元が血管の異常ですので、予防においては2.と同様に塩分の摂取を控えるほか、悪玉コレステロールを増やす効果のある動物性脂肪より、植物性脂肪を摂るよう心がけることが重要です。

5.動脈硬化症は、「高い圧力を受け続けたり悪玉コレステロールが付着したりすることで、血管が硬くなったり詰まりやすくなったりすること」です。DHAには血中コレステロールの善玉・悪玉のバランスを調節する作用があり、動脈硬化の予防に有効です。

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04

正解は5です。

1…生活習慣病の1つに糖尿病があり、糖類の摂取を控えましょう。

2…カリウムは塩分を出す働きがあり、血圧を下げる働きがあります。高血圧はナトリウムの上昇で起こります。

3…骨粗鬆症は、骨がスカスカになる病気なのでカルシウムを多く摂取する必要があります。

4…DHAは、体内で合成することができませんので不正解です。

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