介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
家政学概論 問48
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問題
介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 家政学概論 問48 (訂正依頼・報告はこちら)
食物繊維に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
- 腸内細菌によって分解され、エネルギー源として利用される。
- コレステロールの吸収を抑制する作用がある。
- 不溶性食物繊維に比較して、水溶性食物繊維の方が排便促進効果がある。
- 目標摂取量は、成人1日当たり10gとされている。
- 過剰摂取による下痢が起こっても、カルシウムや微量元素の体外排出には影響しない。
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この過去問の解説 (4件)
01
1:記載されている内容は、100%間違っているとは言えないので迷われた方もいるかと思います。
しかし腸内細菌によって分解される食物繊維はたとえ100%が分解・吸収されても最大2kcal/gと言われています。
例えば市販の寒天ゼリーには100gあたり大体1g前後の食物繊維が含まれているので、ご飯茶碗1杯分のカロリーである200kcalを寒天ゼリーで得ようとすると、最低でも1kgは食べなければならないという事になります。
その為「エネルギー源として利用されている」とは言い難く、不適切であると推測されます。
3:不溶性食物繊維の摂取の方が排便促進効果が期待できます。
4:1日の目標摂取量は、成人男性で19g以上、成人女性で17g以上とされています。
5:原因にかかわらず、下痢は体内のミネラルを必要以上に排出してしまう事があります。下痢の際はスポーツ飲料などでミネラルの補給をするよう心がけます。
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02
食物繊維には、糖分の吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を防いだり、コレステロールの吸収を抑制する働きがあります。
他の選択肢については以下のとおりです。
1→食物繊維は、それ自体はエネルギー源になりません。腸内でビフィズス菌や乳酸菌の餌になり、その結果としてエネルギーをもたらします。
3→不溶性食物繊維の方が、排便促進が高いです。消化管内で水分を取り込み、容積を増加させ排便を促します。
4→食物繊維の成人1日当たりの摂取目標量は、男性が20g、女性は17~18gです。
5→下痢が起こることで、体内に残っていてほしい栄養分まで排出してしまう可能性があります。摂りすぎには注意が必要です。
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03
1.食物繊維は水への溶解性の違いから水溶性と不溶性に分類されます。このうち水溶性のものに難消化性糖類というものがあり、これは腸内細菌による発酵でエネルギーを生じる元となりますが、日常生活に関わるエネルギーとしては微量と言えます。エネルギー源になるのは炭水化物と脂肪(とタンパク質)であり、食物繊維は糖やコレステロールの吸収のコントロール、腸の運動促進といった役目をもつものとみるのが妥当です。
2.コレステロールの吸収を抑制するほか、糖の吸収を穏やかにしたり、腸の運動を促進したりする働きもあります。
3.不溶性食物繊維は「便の材料」と言うことができます。便の量を増やすことで大腸が刺激し、排便を促すのは不溶性食物繊維です。一方、水溶性食物繊維は糖やコレステロールの吸収のコントロールの方が主な働きとなります。
4.食物繊維の目標摂取量は成人男性20g/日以上、成人女性18g/日以上とされています。
5.下痢は水分やミネラルを急激に排出してしまうものであり、それは食物繊維の過剰摂取が原因であっても変わりません。なお、日常の食生活で食物繊維の摂取が過剰になることはあまりなく、サプリメントの摂りすぎが原因となることがあります。
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04
消化する際には自分の体内に消化酵素を持っており消化をする働きをします。食物繊維は、消化酵素によって消化されないものです。食物繊維は糖分の吸収を緩やかにする働き、コレステロールの吸収を抑制する働きがあります。
1…食物繊維は、食物繊維自体がエネルギー源ではなく、腸内で乳酸菌と混ざり、エネルギーをもたらします。
3…排便促進効果は不溶性食物繊維の方が期待できます。
4…食物繊維の成人1日当たりの摂取目標量は、男性が20g、女性は17~18gと言われています
5…下痢の際は摂取しすぎると逆効果の場合がありますので注意しましょう。
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