介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
医学一般 問58
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問題
介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 医学一般 問58 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者の服薬に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 認知機能障害は、服薬状況を悪くする要因となる。
- 錠剤は、小さくなるほど服用しやすい。
- 薬剤による副作用は、一般に高齢者の方が少ない。
- 服用した記憶があいまいな場合、再度服用してもらう。
- 病院から処方された薬は、介護保険施設では管理をしない。
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この過去問の解説 (4件)
01
認知機能障害により、服薬の有無を忘れてしまったり、服用すること自体を忘れてしまったりする事もあるので、第三者による確認や管理が必要となります。
また錠剤は小さいと飲み込みやすくはなりますが、扱いが難しくなり落としたり飲み損ねたりする可能性が高くなる為、適切とは言い難いです。
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02
認知症の方は認知機能の低下に伴って、多種類の薬を指示通り服用することが次第に困難になります。
各選択肢については以下のとおりです。
2→小さいと取りづらい、落したときにわからなくなるといった問題も出てきます。飲み込みやすいかもしれませんが、扱い方を含めての服用は容易だとはいえません。
3→高齢者は身体の機能が衰えてきているため、一般の人より、薬に対する反応が強く出ます。
4→3の解説と重なりますが、ただでさえ、薬に対する反応が強く出るため、量を誤っていたら大変なことになります。医師からの判断を仰ぐべきです。
5→施設入所者に対して、場合によっては薬を預かり、飲むタイミングのときに渡すという行為も必要です。よって、介護保険施設でも管理が必要です。
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03
1.高齢者は服用しなければならない薬の種類が多くなりがちですが、認知機能の障害が生じると多数の薬を管理するのが困難になります。また、飲んだ(または飲んでいない)ことを忘れてしまうこともあり、飲まないことがあったり二重で飲んでしまったりといったことが起こります。
2.飲み込みやすさという点では小さい方が有利ですが、あまり小さいと取り扱いがしづらくなります。
3.多種類の薬を飲むことは副作用のリスクを高めます。また、加齢により臓器の働きが弱まっているため解毒作用や排出作用がうまく機能せず、若い人より副作用が出やすくなります。
4.薬を1回飲まないことより、二重に飲むことの方がリスクが大きいと言えます。例えば血糖値を下げる薬は、過剰に飲むと低血糖を引き起こします。
5.正しい服薬管理を行うために介護保険施設側が薬を預かって適切な時間に提供することは有効です。自己管理する方には、声掛けも効果があります。
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04
特に利尿剤の服用は認知機能を悪化させると言われています。
薬の服薬は、医師の処方に基づき、きちんとした分量、適切に管理をしないと事故が起こりますので、介護者側は十分に注意しましょう。
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