介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
精神保健 問70

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 精神保健 問70 (訂正依頼・報告はこちら)

精神状態に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A 思春期やせ症は、男子に多い。
B 初老期には、うつ病が好発する。
C 高齢期は、孤独感を感じることが多い。
D 終末期の精神状態は、安定していることが多い。
  • A B
  • A C
  • B C
  • B D
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この過去問の解説 (4件)

01

答え:BC

A:思春期やせ症、一般に言う「拒食症」です。これは女子に多いです。

B:初老期(40歳代~60歳代)はうつ病が好発します。老化による自身の健康状態の変化、社会との関わりの変化により、うつ病を発症しやすくなります。

C:高齢期は様々なものを喪失します。家族、健康、身体機能、役割、社会的地位が失われ、孤独を感じやすくなります。

D:終末期の精神状態は不安定です。
不安、怒り、悲しみ、否定の感情を繰り返し、うつ状態になることもあります。
病気を受容できるようになる域まで到達する人もいますが、最後まで苦しむ方も少なくありません。
終末期の介護は精神的なケアも非常に重要です。

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02

正解は3です。

A~Dについては以下のとおりです。

A→思春期やせ症とは15歳未満に発症する神経性食思不振症を指します。日本では女性に多いです。

B→初老期にはうつ病が後発しやすくなります。定年退職、配偶者の死、これまでできていたことが、老化によりできなくなるといったことなどが原因として考えられます。主な症状は気力の衰えで、今まで楽しめたことが楽しくなくなり、自殺という手段をとる人もいるため、見守りが必要です。

C→高齢期(老年期)は喪失の時代と言われ、経済的にも、人間関係の上でも、そして自分自身に対しても喪失するものが大きいです。そのため孤独を感じやすくなります。正しいです。

D→終末期は精神症状が安定せず、せん妄、幻覚妄想状態、不穏、うつ状態になりやすいです。

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03

正解は3です。

A.思春期やせ症は言い換えれば「拒食症」のことです。日本では女性が9割と言われます。

B.初老期(40~60代)は子供が成人したり定年になったりとライフステージの変化がおこり、うつ病になる可能性があります。

C.高齢期は先のことの不安などで孤独感に陥る人が多いです。

D.終末期は死と向かい合わなければなりませんので精神状態は不安定になる人が多いです。

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04

正解は3です。

A 思春期やせ症は神経性食欲不振症・拒食症とも呼ばれます。やせ願望が起因することが多く見られますが、ストレスが原因のケースや、嘔吐などの体験により食べることが不安になって発症するケースもあります。発症例は90%以上が女性ですが、近年は男性の発症例も増加傾向にあり、また低年齢化も見られます。

B 初老期(40代~60代)は、体の衰えを感じ始めたり定年退職を迎えたりなど、様々な喪失感や社会環境の変化を受ける年代です。うつ病になる可能性が高い年代と言えます。

C 高齢期は(60代~)は、体の各部位の機能が低下してできていたことができなくなり、家族に頼られるという感覚が薄くなります。配偶者との死別を迎えることも多く、そうした中で孤独感に陥ることが多くなります。

D 病気や老衰などで余命が少ないことを感じているため、死に対する不安や恐怖、絶望感など、様々な感情が生じ、精神状態は不安定になります。

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