介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
介護技術 問79
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問題
介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 介護技術 問79 (訂正依頼・報告はこちら)
右片麻痺の利用者が、ベッドの端に腰掛けている状態から立位になるときの介助方法に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
- ベッドに深く腰掛けるように促す。
- 両足は膝より前に出すように促す。
- 利用者の左側に立つ。
- 頭を反らせるよう促す。
- 利用者の右大腿部に手を当て、立ち上がるのを補助する。
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この過去問の解説 (4件)
01
2☓ 膝より後ろに足が来ないと人は立ち上げることができません。
3☓ 麻痺側に立つ。これは移動介助の大原則です。
4☓ 重い頭が後ろに残るとバランスが取れず、転倒の危険性が高くなります。軽くおじぎをするように頭を倒す介助動作を心がけましょう。
5◯
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02
右麻痺ということは右側が不安定になるため、右大腿部に手を当てるのは大切です。
各選択肢については以下のとおりです。
1→立ち上がるときはベッドに浅くこしかけたほうが立ち上がりやすいです。
2→両足は膝より後ろに引いていたほうが立ち上がりやすいです。
3→介助者は麻痺側に立つのが原則です。
4→あごを引いた状態が適切です。
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03
立位介助をする際は、どうやって自分が立っているのか(無意識に立っているので)一度行ってみると介助しやすいです。
1.奥まで座っていると立ち上がりにくいので立位介助する際は、なるべく浅く座りなおしてから介助を行いましょう。
2.人が立つときは足を引いた方がバランスがとりやすく立ち上がりやすいです。
3.立位介助する際は、麻痺側が曲がってしまったりする場合がありますので必ず麻痺側をサポートしましょう。
4.顎を引いた方が介助しやすいです。
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04
立ち上がりの介助を「手伝って立ち上がらせる」のではなく「利用者が自分で立ち上がるのを支える」と考えます。まずは「自分自身がどう立ち上がるか」を参考にします。
1・2・4.この姿勢から立ち上がるのは困難です。浅く腰掛け、足(かかと)を引き、頭を下げた方が立ち上がりやすくなります。
一方で、麻痺のある方の立場に立って介助法を考えることも大切です。
3.立ち上がった後にバランスを崩すことがあるとすれば、麻痺のある側に崩れる可能性が高くなります。そのため、介助者は利用者の麻痺のある側(この問題では右側)に立つべきです。
5.膝が前を向いていた方が立ち上がりやすくなりますが、力の入りにくい麻痺側の足は立ち上がろうとする力で膝が外を向いたりします。これを防ぐため、麻痺側の大腿部(または膝)に手を添えます。
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