介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
形態別介護技術 問110

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 形態別介護技術 問110 (訂正依頼・報告はこちら)

パーキンソン病のRさんの在宅生活に関する次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Rさん(68歳、女性、要介護2)は、20年来のパーキンソン病で、主治医から内服薬をもらいながら、夫(75歳)と2人在宅生活をしていた。しかし、徐々に病状が進行し、夫のみでの介助が困難となってきたため、約1年前から訪問介護サービスが開始された。Rさんは、歩き始めの一歩が出にくく、歩き出すと小刻みでだんだんと速くなる。また、座ってじっとしていると手が勝手に震えていたが、起き上がることや立ち上がることは自立していた。1ヶ月ほど前から、舌が絶えず動くようになり、午後3時ごろになると突然動作が止まり、起き上がることや立ち上がることもできなくなった。さらに、「誰かが窓からのぞいている」「男の声が天井から聞こえる」などと言うようになり、夫はRさんが認知症になったのではないかと心配している。

【問題】
Rさんの介助に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 買い物などの外出支援は、午後に行うようにした。
B 食事のとき、手が震えないように圧迫帯を前腕に巻いた。
C コミュニケーションを円滑にするため、文字盤の利用を試みた。
D 歩き始めには、足下に目印を置いてまたがせるようにした。
  • A B
  • A C
  • B C
  • B D
  • C D

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この過去問の解説 (3件)

01

A☓ 問題文からも分かる通り午後になると体の動きが悪くなります。またこの状態での買い物などの外出支援は適切とも言えません。
B☓ 安静時振戦なので、食事の時などはそれほど振るえません。
C◯
D◯ すくみ足は階段の昇降ではみられません。ですから、テープで目の前に線を引き、跨いで歩行してもらうようにするように介助することができます。

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02

正解は5です。
A(×)1ヵ月ほど前から午後3時頃からは状態が悪くなるとの話が聞かれているため、状態の悪くなる午後に外出支援を行うことは不適切です。
B(×)座ってじっとしていると手の振るえがみられるとの話です、食事中や何かをしているときではなく安静時の振戦と思われるため、この対応は不適切です。

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03

適切な組み合わせは5です。

誤っている選択肢については以下のとおりです。
A→文中に「午後3時ごろになると突然動作がとまり」とあります。午後の方が状態はよくないので、午前に行うべきです。

B→文中に「座ってじっとしていると手が勝手に震えていた」とあるため、食事中はあまり影響がないかもしれません。また、圧迫帯ではなく他の自助具が適切な場合もあります。

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