介護福祉士の過去問
第26回(平成25年度)
コミュニケーション技術 問39

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問題

介護福祉士国家試験 第26回(平成25年度) コミュニケーション技術 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
[事例]
Gさん(50歳、女性)は母親Hさん(80歳)と二人暮らしである。Hさんは5年前に認知症(dementia)と診断され、通所介護(デイサービス)を利用している。Gさんの兄は、Gさん宅から車で1時間の場所に住んでいるが、仕事が忙しいという理由で、Hさんの介護は行っていない。この1週間、Hさんは深夜に家の中を歩き回り、ドアを叩くので、Gさんは眠ることができない。次の記述は、通所介護(デイサービス)の介護職とGさんの会話である。

介護職 :「Hさんは、今日、デイサービスで眠そうで、寝て過ごすことが多かったです」
Gさん :「それで、母を起こしてくれましたか」
介護職 :「起こしましたが、すぐ寝てしまいました」
Gさん :「デイサービスを利用しているのだから、昼間は眠らないようにしてくれないと、私が困ります。母から夜に何度も起こされるので私は眠れません。兄は、私が介護で大変なことを少しもわかってくれない。皆さんも私の大変さをわかってくれないのですね」

[問題]
Gさんの訴えに対する介護職のかかわり方として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • Gさんの話に反論せず、黙って聞く。
  • Gさんの考えに同意して、兄を非難する。
  • Gさんが頑張っていることを認め、さらに努力するように伝える。
  • Gさんの介護の大変さからくる感情に共感し、そのことを伝える。
  • Gさんがどのように大変なのかを質問し、不満の内容を特定する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。
更なる努力を促したり、相手に同調して誰かを否定するのはよくありません。今のGさんに必要なのは理解者なのです。介護職はGさんと同じHさんを介護している立場にいる人間です。Gさんの大変さを同じ介護者の立場として共感することで、信頼関係を築くきっかけとなったり、Gさんの不安や苛立ちを和らげることに繋がったりするのです。

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02

正解は 4 です。

家族と介護職、Hさんに対する関わり方は違いますが、同じHさんを介護する者同士です。
同じ介護に携わる者だからわかる大変さなどに対して共感の意を示すことで、信頼関係の構築やGさんの不平不満を和らげる効果が期待できます。

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03

正解は4です。
相手が辛いことや、訴えなどを話しているときには、傾聴の姿勢をとることが適しています。
反論せず、自分の意見は置いておき、質問形式を取らない姿勢で対応することで、話し手は少しでも安心することができると思います。
また、同意することは間違っていませんが、相手に同調し人を非難したり、努力に努力を重ねさせるような励ましは不適切です。

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