介護福祉士の過去問
第26回(平成25年度)
発達と老化の理解 問69

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問題

介護福祉士国家試験 第26回(平成25年度) 発達と老化の理解 問69 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(73歳、男性)は、最近、電話番号が覚えられないとこぼすようになった。自宅へ電話するときは間違えないが、普段はあまり電話しないような場所にかけるときは、メモを見て一つ一つの数字を確認しながらでないと番号を間違えることが多い。受診したが認知症(dementia)ではないと言われた。
障害されている記憶として、正しいものを1つ選びなさい。
  • 短期記憶
  • エピソード記憶
  • 意味記憶
  • 手続き記憶
  • 遠隔記憶

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

短期記憶障害とは、直近の記憶が失われやすい事を言います。
例えば今朝食べた食事のメニューを思い出せないというのも短期記憶障害ですし、症状が進むと5分前に食事をしたのかどうかも思い出せなくなってしまう事もあります。

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02

正解は 1 です。

短期記憶障害・・・保持期間が素十秒程度しか保てない記憶のことを言います.覚えられる量・期間が決まっており、保持するには反復が必要です。

エピソード記憶・・人生の個人的な経験の記憶のことを言います。覚えておこうと意識しなくても、自然に覚えている記憶のことです。

意味記憶・・・物事の意味を表し、一般的な知識・情報についての記憶のことで、学習しておぼえます。

手続き記憶・・無意識的に行うことができる、生きていくうえで必要な基本的な動作を言います。一度身につけると、長い間使っていなくても忘れにくい記憶です。

遠隔記憶・・・数カ月から数十年にわたる記憶のことを言い、過去の社会的な事件について、高齢になっても覚えています。

 上記のことを踏まえ、「電話番号が覚えれない。」は、電話をかけるまでの間でも覚えれない「短期記憶」に何らかの障害があると考えられます。

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03

正解は1です。

記憶は何度も繰り返し使うことで長期記憶となり頭の中に残ります。
Aさんは長期記憶(自宅の電話番号)は間違えることなく、短期記憶(あまり使わない電話番号)は番号を1つ1つ確認しないと間違えてしまうことから、記憶を何度も繰り返す段階の短期記憶が障害されていることが分かります。

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