介護福祉士の過去問
第26回(平成25年度)
障害の理解 問86
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問題
介護福祉士国家試験 第26回(平成25年度) 障害の理解 問86 (訂正依頼・報告はこちら)
ICIDH(International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps : 国際障害分類)からICF(International Classification of Functioning, Disability and Health : 国際生活機能分類)への変遷に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- ICIDHは、機能・形態障害の分類が不十分という指摘があった。
- 医学モデルから社会モデルへの転換として、ICFを位置づけた。
- ICIDHは、身体障害に適合できない部分があるという批判があり、ICFが開発された。
- ICIDHにおける能力障害を、ICFでは参加制約に置き換えた。
- ICIDHよりも、環境及び環境と個人の相互作用を重視したモデルとしてICFが提案された。
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この過去問の解説 (3件)
01
ICIDHとICFの違いは、障害の捉え方です。
ICIDHでは、障害があるせいで、あれも出来ない、これも出来ないという考え方をしていました。
しかしICFでは、障害はあるけれど、あれは出来る、こういう環境があればこれも出来ると、出来る事にもしっかり注目するようになりました。
例えば、環境及び環境と個人の相互作用について、ICIDHでは「車いすなので低い作業台を用意してもらわなければならない」と説明していたものが、ICFでは「低い作業台があれば丁寧で品質の高い商品を作る事が出来ます」と説明するようになりました。
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02
ICIDHは障害というマイナス面に着目し障害の分類をしたもの、ICFは生活機能というプラス面に着目し分類したものといえます。ICFは医学モデル・社会モデルを統合した考え方をしています。
1.× 「社会的不利」の分類が不十分であるという批判がありました。
2.× 医学・社会を統合した考えをしています。
3.× ICIDHは「障害」すべてに適合しているため、そのような批判はありません。
4.× 「社会的不利」を「参加」、能力障害は「活動」、機能障害は「心身機能/身体構造」と置き換えられています。
5. ○
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03
ICIDHは障害を一方通行の図で表され客観的に感じられるものであった。
ICFでは障害を健康状態、心身機能・構造(生物レベル)、活動(個人レベル)、参加(社会的レベル)に加え、環境因子と個人因子の相互作用を重視した図で表されるようになり、主観的な側面から生活能力と障害を分類するものとして提案されました。
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