介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
人間関係とコミュニケーション 問4
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 人間関係とコミュニケーション 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん(83歳、男性)は介護予防通所介護(デイサービス)を利用し始めた。重度の加齢性難聴(presbycusis)がある。これまで補聴器を使った経験はない。コミュニケーション意欲は高く、介護福祉職とやり取りすることを好む。認知症(dementia)はない。
介護福祉職がAさんと日常のやり取りを始めるときの、コミュニケーション方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
介護福祉職がAさんと日常のやり取りを始めるときの、コミュニケーション方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- Aさんはイラストを多用したコミュニケーションノートを使う。
- Aさんは挿耳型補聴器を一日じゅう使う。
- Aさんも介護福祉職も五十音表の文字盤を使う。
- Aさんは話し、介護福祉職は筆談と併せて発語も行う。
- Aさんは携帯用会話補助装置を使い、介護福祉職は話す。
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この過去問の解説 (4件)
01
各選択肢については以下のとおりです。
1→コミュニケーションノートは失語や言語障害の方に使うものです。
2→重度の加齢性難聴の方にとって、補聴器は音の有無の判断くらいにしかならず、1日中つけることで、騒音を1日中聞いているような状況になってしまいます。適切ではありません。
3→50音表の文字盤は、気管切開やALSで発声困難な方に使われます。
5→携帯用会話補助装置はしゃべること、筆談困難な方に使います。
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02
1:イラストを使うことで、難聴のAさんとコミュニケーションを取ることはできますが、自分の伝えたい気持ちを表しているイラストを探す事に時間がかかってしまったり、うまく表現出来ないこともあるため、意欲の高いAさんと使用するのに最適とは言えません。
2:補聴器を使った経験のないAさんの希望がない場合には、挿耳型補聴器を使うことを無理にすすめることは出来ません。
また挿耳型補聴器は、重度の難聴の人にはどちらかというと不向きで、もし利用するのなら耳かけ型補聴器の方が良いでしょう。
3:五十音表を使ってのコミュニケーションは、伝えようとする言葉すべてを伝える事は可能ですが、どうしても時間がかかってしまうため、コミュニケーションを楽しむのに最適とは言いがたいです。
5:Aさんは後天性の難聴なので、自分から言葉を発することは出来ますが、相手の声を聞く事が難しいため、介護福祉職が携帯用会話補助装置を使うのならばコミュニケーションは成立します。
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03
この問題は状況を考えれば比較的容易に答えが導き出せると思います。
Aさんはこれまで補聴器を使った経験はない・コミュニケーション意欲は高く、介護福祉職とやり取りすることを好む…という事から、
無理やり補聴器を押し付ける事が良くない事、
本人は喋る事ができる事、
介護福祉職側からのコミュニケーションをどう伝えるかがネックな事が理解できます。
上記の事から、Aさんは話す・介護職は筆談も併せ会話するのが適切なのがわかると思います。
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04
難聴があっても、その場の話の流れや口の動きから、簡単な言葉であれば理解することは可能です。
聞き取れない場合は、筆談などで伝えるようにします。
1.Aさんは難聴ではあるが、話すことは出来るため、コミュニケーションノートは必要ありません。
2.補聴器は今まで使ったことがない、とあるため、不適切です。
また、重度の難聴の人には補聴器は難しいケースが多いです。
3.Aさんは話すことや理解することは可能です。手間がかかる五十音表の文字盤を使用することは不適切です。
5.Aさんが話し、介護福祉職が携帯用会話補助装置を使用するのであれば適切です。
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