介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
コミュニケーション技術 問37

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問題

介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) コミュニケーション技術 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

行動・心理症状(BPSD)のある認知症(dementia)の人への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 「何もやる気がしない」に対して、励ます。
  • 「失敗しそうで怖い」に対して、かかわりを少なくする。
  • 「財布を盗まれた」に対して、利用者と話し合う。
  • 「亡くなった人が立っている」に対して、受容する。
  • 「夫が呼んでいるので家に帰りたい」に対して、帰らないように指示する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。
認知症のある方への接し方として、

・自尊心を傷つけない
・本人の形成している世界を理解し、それに合わせる
・相手の主張を受け入れる
・やさしく愛情をもって接する
・本人の習慣や役割を継続できるようにする
・生活のリズムを整える
といったことが注意点として挙げられます。

選択肢の中で4だけが、本人の形成している世界を理解し、それに合わせており、また相手の主張を受け入れた態度です。

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02

正解は 4 です。

1:状況やこれまでの信頼関係の構築具合によってはこのような対応をとることはあります。
しかし基本的にこのような訴えを起こしている人に「頑張りましょう」と励ますことは逆効果となります。
まずは共感し、その言葉の背景を少しずつ探るようにしましょう。

2:このような訴えを起こしている人に対して、かかわりを少なくすることは何の解決にもなりません。
失敗しないで済むよううまくフォローするようにします。

3:もの盗られ妄想は認知症の典型的症状の一つです。
適度に「大変ですね」などと共感し「一緒に探してみましょうか?」と声をかけたり、全く違う話題に話を持っていき「盗られた」という思い込みからうまく気持ちを逸らしてあげると良いでしょう。

5:帰宅願望も認知症の典型的症状の一つです。
施設に居る時だけでなく、実際には自宅にいるのに自分の生家に帰ろうとしたりすることもあります。
この場合は「○時に帰りのバスが出るので、それまで一緒に待っていましょう」などと声をかけ『今すぐに帰らなければならない』という気持ちを鎮めてあげる方法が効果的です。

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03

正解は 4 です。

認知症でBPSDが出ている人への対応では、まず受容してあげるようにします。
間違った内容でも否定はせず、本人の話をまず聞いてあげることが重要です。

1.励ますのは逆効果になる場合があります。
「何もやる気がしないんですね。」とそのままを受け入れてあげるようにするのが適切です。

2.かかわりを減らすのではなく、さりげなく介助して、本人が失敗することを減らし、自信を持ってもらうようにするのが最適な対応と考えられます。

3.本人は本気でそのように思っているため、話し合うことはさらに興奮させてしまう可能性が高いです。
「一緒に探しましょうか。」などの声かけを行い、無くした物を見つけるのが良い判断と言えます。

5.指示するのではなく、本人の気持ちをしずめるような声かけをおこなうべきです。

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