介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
認知症の理解 問77
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 認知症の理解 問77 (訂正依頼・報告はこちら)
イギリスの心理学者キットウッド(Kitwood,T.)が提唱した、「パーソン・センタード・ケア(person-centred care)」の考え方として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 認知症(dementia)の人の行動・心理症状(BPSD)を無くすること
- 認知症(dementia)の人を特別な存在として保護すること
- 認知症(dementia)の人のケアマニュアル(care manual)をつくること
- 認知症(dementia)の人の「その人らしさ」を支えること
- 認知症(dementia)という病気を治療すること
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この過去問の解説 (4件)
01
1:認知症(dementia)の人の行動・心理症状を無くすることではありません。
★パーソンセンタードケアとは,疾病あるいは症状を対象にしたアプローチではなく生活する個人を対象とするケアのことです。
2:認知症の人を特別な存在として保護すること
★パーソンセンタードケアの理念は認知症になってもその人らしくいきいきと生活できるように個別のケアをする事です
3:認知症(dementia)の人のケアマニュアルを作ることではありません。
4:パーソンセンタード・ケアの考え方は、周囲の家族や介護者が適切な認識をもち、その人らしさを支えるような対応をすれば認知症の状態や現れる症状は良くも悪くもなるということです。
5:認知症(dementia)という病気を治療することではありません。
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02
パーソン・センタード・ケアとは直訳すると「その人を中心とした支援」です。
これは認知症を患っている人も一人の人間として尊重し、その人の視点や立場からものごとを理解して支援を行っていこうという認知症介護における考え方です。
1:認知症の人の行動・心理症状を無くすことを目的としているのではなく、理解した上で支援していこうという考え方です。
2:「特別な存在」を「尊重すべき人間」とおきかえても『保護』という表現はこの考え方にはあてはまりません。あくまで『ケア(支援)する』という考え方です。
3:一人一人に合った支援を行っていくためにケアマニュアルをつくることも一つの手段ですが、ケアマニュアルの作成を目的としているわけではありません。
5:病気の治療ではなく、病気を理解し支えていきましょうという考え方です。
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03
「パーソンセンタード・ケア」は、その人を中心としたケアと訳されます。認知症をもつ人を一人の“人”として尊重し、その人の視点や立場に立って理解し、ケアを行おうとする認知症の考え方です。
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04
1×:パーソン・センタード・ケアは、認知症を持つ人を1人の人として尊重するという考え方です。認知症の人の行動や心理症状を無くすのではなく、周囲の人がその事を理解をして支え、無条件に尊重される事を意味します。
2×:特別な人として「保護」するのではなく、その人が「その人らしく」暮らす事が出来るようなケアをしていくことです。
3×:パーソン・センタード・ケアは、認知症を持つ人を1人の”人”として尊重し、その人の視点や立場に立って理解し、ケアを行なおうとする認知症のケアの考え方です。ケアマニュアルを作ることではありません。
4○:パーソン・センタード・ケアは、「その人らしく」暮らす事が出来るようなケアをしていくことです。一人ひとりの異なる認知機能や性格、人生歴などを、周りの人がその人の個別性をふまえて支えて行く事が大切です。
5×:治療とは関係ありません。
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