介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
総合問題 問117

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問題

介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 総合問題 問117 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
Kさん(46歳、男性)は、1年前、事故が原因で全盲となった。失明当時は、自宅にひきこもってしまい、妻と離婚し、仕事も辞めてしまった。
その後、なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って、総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが、初めは、受傷による心理的な影響が大きく、積極的に訓練に参加することができなかった。

センターの介護福祉職のアドバイスなどもあり、Kさんは徐々に歩行訓練、日常生活活動訓練、点字訓練、音声ソフトを導入したパソコンの訓練等を行うことができるようになった。
また、Kさんは、比較的早く、盲導犬と生活する訓練を受け、現在、盲導犬と一緒に自宅で生活することが可能になった。Kさんがいつも相談に行っている地域活動支援センターの職員から盲導犬とその利用者への接し方について一般の人に話して欲しいと依頼された。
Kさんが話す内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 盲導犬がそばにいれば困ることはないので、視覚障害者に話しかけないで欲しい。
  • 仕事中の盲導犬に声をかけて励まして欲しい。
  • 仕事中の盲導犬に水や食べ物を与えて欲しい。
  • 盲導犬が通路をふさぐなどの困った行動をしていても、黙って見ていてほしい。
  • 盲導犬がハーネス(harness)をつけているときは、仕事中なので見守ってほしい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

1:盲導犬はあくまで犬ができる範囲のことしかサポートできません。
駅で切符の買い方がわからずに困っていたり、初めて訪れる場所で道に迷ってしまった場合などは人の助けが必要となりますので、様子を見て声をかけて欲しいと伝えるべきです。

2:仕事中の盲導犬は、自分の職務を全うすることに全力を注いでいます。安易に話しかけたり、なでたりすることは避けてもらうよう伝えます。

3:仕事中の盲導犬は、パートナー以外から与えられる食べ物や飲み物を摂らないよう訓練されていますが、やはり鼻先につきつけられて食べられないのは苦痛ですので、与えること自体を避けてもらうようにします。

4:盲導犬が通路を塞いでいても、視覚障害者はその状況を把握できないため、適宜教えて欲しいとお願いをするべきです。

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02

◇正解は 5です。

1:×

2:×

3:×

4:×

5:盲導犬が体につけている白い胴輪をハーネスといいます。
ハーネスを通して盲導犬の動きが盲導犬ユーザー(使用者)に伝わり、安全に歩くことができます。

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03

正解は5です。

他の選択肢は以下のとおりです。
1→「困ることはない」という部分が誤りです。盲導犬はいろいろと教えてくれますが、話すわけではありません。信号機でも、視覚障害者用の音のなる信号機もあれば、ないものもあります。例えば、音のない信号機で「赤ですよ」と声をかければ、視覚障害者の方も今、盲導犬がなぜ止まっているのかが明確にわかります。

2、3→盲導犬が注意を欠く行為です。仕事に支障が出ます。

4→困った行動は教える必要があります。

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