介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
総合問題 問120
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 総合問題 問120 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
Lさん(45歳、男性)は30歳の頃ころ、統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが、関係が悪く、現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。
精神状態が悪くなると、誰かが襲ってくると思い込み、部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果、部屋のゴミがいっぱいで、Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。
心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が、Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ、区分3と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。
LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが、家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き、「Lさんのいる場所と私がいる場所くらいは作りたい」と伝えた。その結果、Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は、Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。
LさんとA訪問介護員との信頼関係ができ、部屋の中もきれいに片づいた。
Lさんはこの後の生活についての漠然とした不安をA訪問介護員に相談するようになった。Lさんを交えた支援会議の前に、担当の相談支援専門員とサービス提供責任者、A訪問介護員が会議を開いた。
A訪問介護員が提案する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Lさん(45歳、男性)は30歳の頃ころ、統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが、関係が悪く、現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。
精神状態が悪くなると、誰かが襲ってくると思い込み、部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果、部屋のゴミがいっぱいで、Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。
心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が、Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ、区分3と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。
LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが、家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き、「Lさんのいる場所と私がいる場所くらいは作りたい」と伝えた。その結果、Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は、Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。
LさんとA訪問介護員との信頼関係ができ、部屋の中もきれいに片づいた。
Lさんはこの後の生活についての漠然とした不安をA訪問介護員に相談するようになった。Lさんを交えた支援会議の前に、担当の相談支援専門員とサービス提供責任者、A訪問介護員が会議を開いた。
A訪問介護員が提案する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 両親と話し合い、一緒に住むこと
- 仕事を見つけるために、公共職業安定所(ハローワーク)に行くこと
- 地域活動支援センターの利用
- 共同生活援助(グループホーム)の利用
- 継続的な服薬管理のための短期間の入院
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この過去問の解説 (3件)
01
地域活動支援センターは、障害によって働くことが困難な障害者の日常の活動をサポートするところです。
各選択肢については以下のとおりです。
1→問題文中に「両親と弟がいるが、関係が悪く」とあります。今のLさんの希望として考えにくいです。
2→問題文中に「この後の生活についての漠然とした不安」とあります。Lさんが働きたいといっているわけではないので不適切です。
4→問題文中に「この後の生活についての漠然とした不安」とあります。孤独に対する不安があれば、グループホームも有効化もしれませんが、現段階では考えにくいです。
5→問題文中に「服薬もしっかりするようになってきた」とあるので必要のないと考えられます。
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02
Lさんが抱いている今後の生活に対する不安を解消するための対応が必要です。
この場合いわゆる高齢者の通う「デイサービス」と同じようなサービスが受けられる『地域活動支援センター』の利用を提案することが一番適切であると考えられます。
1:問題文中に「両親と弟がいるが、関係が悪く」とあるため、和解に向けた話し合いの必要性は感じられますが、一緒に住むに至るまでにはかなりの時間がかかる可能性があるため、不安解消のための手段としては適切ではありません。
2:Lさんとの信頼関係ができ、部屋の中もきれいに片づいたからといって病気が治ったわけではありません。
「精神状態が悪くなると、誰だれかが襲ってくると思い込み、部屋から一歩も出ることができなくなる」という症状は継続しているため、働きに出ることは難しいと推測されます。
4:現時点でも家事の支援を受け入れないLさんに、日常的な生活の援助を受けるための施設であるグループホームの利用を提案することが最も適切だとは考えにくいです。
5:現時点でしっかりと服薬ができはじめているため、入院による服薬管理は必要ありません。
また訪問介護員が本人の意思を伝える以外で入院の提案をすること自体が適切であるとは言えません。
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03
1:「両親と弟がいるが、関係が悪く、現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる」とあるので困難と思われます。
2:仕事に就ける状況ではないです。
3:地域活動支援センターは障害者自立支援法によって定められた、障害によって働く事が困難な障害者の日中の活動をサポートする福祉施設です。
4:グループホームは世話人が配置され、
家事支援、日常生活の相談などが行われるものです。
「家事の支援は受け入れなかった」とあるのでグループホームの利用は難しいと思われます。
5:「Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。」とあるので、入院は必要ないと思われます。
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