介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
生活支援技術 問50

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問題

介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) 生活支援技術 問50 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(78歳、女性)は、一人暮らしをしている。毎夕食の配食サービスと週2回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。夏のある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪ねると、唇が乾燥しており、昨日からの水分摂取はお茶を3杯(450ml 程度)ということであった。排尿回数も少なく、尿の色を尋ねるといつもより濃いと言っていた。Aさんに勧める飲物として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 温めた牛乳
  • 冷たいお茶
  • バナナジュース
  • 経口補水液
  • 野菜ジュース

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この過去問の解説 (3件)

01

事例問題は文中のキーワードを確認しましょう。
この設問のキーワードは、「夏のある日」、「唇の乾燥」、「水分摂取量少ない」などです。
これらのキーワードにより、脱水が疑われます。

高齢者の脱水・熱中症は毎年ニュースでも報道されています。高齢になると喉の渇きを感じにくくなったり、トイレに行くのが億劫となり水分を控える事が原因となることもあります。
手の甲の皮膚をつまんで、つまんだ皮膚の戻り具合で脱水かどうか確認する方法もあります。
高齢者の水分は、おおよそ1日1600〜2000ml程度必要とされています。

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02

解答 4

Aさんは、「唇の乾燥、水分摂取量が少ない、尿の量が減り色が濃い」という症状から、脱水を起こしていると考えられます。このため、水分をとってもらうことが必要であり、速やかに水分や塩分を体内に補給できるよう経口補水液を勧めます。

<脱水とは>
体から水分と電解質が失われた状態のことです。原因は、水分摂取量や食事の不足、発熱や下痢、利尿剤の過剰投与で起こることもあります。また、高齢者には、夜間にトイレに起きるのを避けるために水分を控えてしまう傾向がみられます。

<脱水のチェックポイント>
・口の中や皮膚、唇が乾燥していないか
・便秘や下痢はないか
・尿量が減ったり排尿回数が減っていないか、色が濃くなっていないか
・発熱はないか
・食欲があるか

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03

正解は4です。

季節が夏であることや唇が乾燥していること、水分摂取が少ないことから、脱水だと推測されます。
脱水を緩和する為には、水分とミネラルの摂取が必要です。4の経口補水液が適切です。

1.3.5.身体への吸収が良いとは言えないため、適切とは言えません。

2.お茶には利尿作用があるため、適切ではありません。

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