介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
介護過程 問67

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問題

介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) 介護過程 問67 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。

〔 事  例 〕
Fさん(70歳、男性、要介護1)は、認知症(dementia)を患う母と二人暮らしであ
る。左片麻痺があり、杖があれば一人で歩行できる。現在は、小規模多機能型居宅介護を利用して在宅生活を送っている。昔から買物が好きで、今でも天気の良い日には、
一人で杖をついて買物に出かけていく。Fさんの小規模多機能型居宅介護における介護計画の長期目標は「安全に買物に出かける」、短期目標は「転倒しない」で、支援内容には「事業所内で手すりを使って起立訓練と歩行訓練を行う」と設定されて、順調に実施されている。最近、近所の人から、Fさんがスーパーに向かう途中にある階段が上り切れず、よろけたり、困っている姿を見かけたという情報がたびたび聞かれるようになった。この件をG介護福祉職がFさんに確認すると、Fさんは「足元が少し不安なところがありますが、大丈夫です。いつもありがとうございます」と言い、目に涙を浮かべた。

Fさんの介護計画の評価に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 近所の人からの情報は、評価には不要である。
  • 「安全に買物に出かける」という目標は達成した。
  • 手すりを使った起立訓練と歩行訓練を見直す必要がある。
  • 事業所内での訓練は順調なので、このまま継続する。
  • Fさんの発言から満足していると評価した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

Fさんの外出時の歩行状況を踏まえたうえで、専門職と訓練内容を見直す必要があります。

1.近所の人からの情報も大事な情報です。

2.階段での状況を考えると、安全とは言えません。

4.目標を達成できておらず、順調とは言えません。内容を見直す必要があります。

5.目に涙を浮かべた行動から、Fさんが満足しているとは判断できません。

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02

1.誤り。近所の人からの情報も重要です。介護計画には、このような情報も踏まえて総合的に評価をすることが必要です。

2.誤り。「足元が不安」と本人が言っていることと実際本人も買い物時に困っているという点から、「安全に買い物に出かける」という目標は達成できていません。

3.正しい。このような状況から訓練内容を見直す必要があります。

4.誤り。時には訓練の評価もしながら、計画を常に見直ししていく事も必要です。

5.誤り。Fさんの発言には不安も見られるので満足ではありません。

よって、選択肢3が正解となります。

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03

最も適切なものは3です。

文中に「階段が上り切れず、よろけたり、困っている姿を見かけた」「足元が少し不安」とあります。事業所内での歩行状況だけでなく、より現実的な歩行状況に沿った訓練が必要だと思われます。

他の選択肢については以下のとおりです。
1.近所の人からの情報は必要です。

2.よろける状況、また、Fさんからも「足元が少し不安」とあるので、達成はしていません。

4.3の解説で述べたとおりです。

5.「足元が少し不安」とあり、満足とは言い切れません。

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