介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
発達と老化の理解 問72

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問題

介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) 発達と老化の理解 問72 (訂正依頼・報告はこちら)

加齢の影響を強く受ける記憶として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 個人の生活の中で生じる出来事や体験に関する記憶
  • 学習や経験によって獲得された知識の記憶
  • スポーツなど、自分の体で覚える記憶
  • 過去の社会的事件など、自分の体験とは直接関わらない記憶
  • 人の顔や風景など、自覚せずに残されている記憶

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は1です。

1.エピソード記憶と言われるもので、加齢による影響を受けやすい記憶です。
個人が経験した出来事に関する記憶であり、その日にあった出来事や、食事や入浴をしたことを忘れたりします。

2.3 2はプライミング記憶、3は手続き記憶と言われます。その人が持つ知識や経験と結びついている記憶は高齢になっても保たれる傾向にあります。

4.遠隔記憶と言い、社会を揺るがしたような大きな事件の記憶は高齢になっても失われない傾向にあります。

5.映像的記憶と言われるもので、加齢による影響が少ない記憶です。
名称を忘れることはあっても、知っている人物か、行ったことがある場所か、などの記憶は保たれます。

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02

≪正解は1:個人の生活の中で生じる出来事や体験に関する記憶≫
1:これはいわゆるエピソード記憶と言われ、加齢により影響を受けやすく、出来事や体験した事(すなわちエピソード)そのものを忘れてしまう事です。例として食事をした事を忘れ「ごはんまだ?」など言ったりするのはこのエピソード記憶が加齢により失われているとされています。
2:これはプライミング記憶と言われ、学習・経験し何度も長期間繰り返した事で無意識に染みついた記憶の事です。例として算数の九九などが挙げられ加齢によってさほど影響を受けないとされています。
3:これは手続き記憶と言われ、自分の身体で覚えている事です。例として自転車の乗り方や箸の持ち方など加齢による影響は無いとされています。
4:これは遠隔記憶と言われ、何年・数十年の記憶の事で高齢になっても過去に起きた社会的事件などを高齢になっても覚えている事です。
5:これは映像的記憶と言われ、名称を忘れてしまっても顔は覚えている・風景を見てここに来た事がある、など視覚情報から映像として記憶されている事です。加齢による直接的な影響はないとされてます。

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03

記憶は、エピソード記憶・手続き記憶・意味記憶の3種類に分けることが出来ます。

エピソード記憶は、体験や出来事の記憶の事を指し、手続き記憶は自分の身体で覚えた記憶、意味記憶は言葉の意味についての記憶のことをいいます。
加齢の影響を強く受ける記憶はエピソード記憶です。体験そのものを忘れてしまいます。

知識や自分の身体で覚える記憶は比較的保たれています。また、会話の内容から、昔の出来事や事件を割と鮮明に記憶していることがわかることもあると思います。

人の顔や風景は、「覚えているけれど名前が分からない」、「この風景は、前に見たことがある」という感じで記憶していることが多いです。

よって、選択肢1が正解となります。

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04

正解は1です。
記憶は、保持する時間によって大きく分けられており、時間が短いものから「感覚記憶」、「短期記憶」、「長期記憶」となります。

加齢によって影響のあるものには、認知機能・視覚・聴覚といった感覚機能による感覚記憶が一番に挙げられます。

また、記憶の中でも、身体で覚えた記憶や、ずっと昔の記憶などはあまり影響を受けないといわれています。

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