介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
認知症の理解 問81
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問題
介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) 認知症の理解 問81 (訂正依頼・報告はこちら)
認知症(dementia)の原因となる疾患の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)では、早期から尿失禁が認められる。
- アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)では、巣症状は見られない。
- レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)では、人格が大きく変化する。
- レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)では、運動機能障害は見られない。
- クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)では、進行が速く、1年以内の死亡例も多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.2.アルツハイマー型認知症では、病気が進行することで尿失禁の症状が出るようになります。
巣症状というのは、脳の器質的変化によってみられる症状のことであり、アルツハイマー型認知症の主症状です。
3.4.レビー小体型認知症は、大脳皮質や脳幹部の神経細胞にたんぱく質ができ、脳の機能が低下してしまう病気です。
幻覚やパーキンソン症状が見られるのが特徴です。
人格は保たれることが多く、パーキンソン症状によって運動障害が出ます。
5.クロイツフェルト・ヤコブ病は、異常プリオンたんぱく質が脳内に侵入することで起こる病気です。
進行が早く、1年から2年で死亡します。
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02
2.誤り。巣症状とは、脳の機能が失われることを指します。アルツハイマー型認知症では巣症状が出ます。
3.4.誤り。レビー小体型認知症は男性に多く見られます。レビー小体が大脳皮質や脳幹にたくさん集まる症状です。早期から、幻視やパーキンソン病のような症状が併発します。
5.正しい。クロイツフェルト・ヤコブ病は原因は明らかになっていませんが、プリオンたんぱく生成の異常が原因ではないかと言われています。
ミオクローヌス(不随意運動)が出現します。進行が速く、1年前後での死亡が多くなっています。
以上により、選択肢5が正解となります。
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03
"アルツハイマー型認知症"では、認知機能の低下、記憶の障害が早期からみられやすく、失語・失認・失読・失行などの症状がある「巣症状」はみられます。
"レビー小体型認知症"は、人格の大きな変化はなく、幻視や間違った認識、手の震え、筋肉のこわばり等、パーキンソン病に似た運動機能障害といった症状が特徴です。
"クロイツフェルト・ヤコブ病"は、進行が早く、発症後数ヶ月から1年で死に至ることもあるといった特徴のある認知症です。
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