介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
認知症の理解 問83

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問題

介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) 認知症の理解 問83 (訂正依頼・報告はこちら)

行動・心理症状(BPSD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 徘徊は、認知症(dementia)であれば誰にでも起こる。
  • もの盗とられ妄想は、記憶障害とは関係がない。
  • 幻視に関して、本人の訴えの内容ははっきりしない。
  • 興奮は、ケアの方法によって生じることがある。
  • 混乱は、重度の認知症(dementia)の人には見られない。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤り。徘徊は認知症状の1つですが、徘徊の症状が出ない人もいます。

2.誤り。物盗られ妄想は大切な物が盗まれたと訴える症状です。家族などが盗んだ対象となることが多くあります。記憶障害の低下も原因の1つです。本人の話を聞いたり、一緒に探したりするのが良いとされています。

3.誤り。幻視は実際に見えないものが見える事を指します。「部屋の隅に〇〇がいる」のように言い、本人の訴えははっきりしています。

4.正しい。興奮はケアの方法によって生じることがあります。暴力や暴言に変わる事も多いので、声掛けや関わりを変えてみる、しばらく遠くで様子を見る、介助者を変えてみるなどの工夫が必要です。

5.誤り。重度の認知症でも混乱は見られます。ゆっくりとした口調で安心できる生活環境を整える事で混乱を減らすことが出来ます。

よって、選択肢4が正解となります。

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02

正解は4です。

BPSDとは認知症の行動・心理症状をいいます。BPSDには大きく分けて「ちょっとした事で怒る」、「妄想や幻覚」、「抑うつ状態」、「興味や意欲の低下」などがあります。

認知症が原因といわれるBPSDは、人によって違いますが、対応を間違えるだけでなく、ささいな事でも症状が現れることがあるのでケアする側の理解も大切です。

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03

正解は4です。

認知症の人にも感情は残っています。嫌なケアをされれば興奮することがあります。

1.徘徊は誰にでも起こるものではありません。

2.すでに使ってしまったことや、置き場所を忘れることが原因となるため、記憶障害は大きく関係します。

3.本人にははっきりと幻覚が見えており、訴えもはっきりとしていることが多いです。

5.認知症が重度なほど混乱症状は見られやすくなります。

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