介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
障害の理解 問91
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問題
介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) 障害の理解 問91 (訂正依頼・報告はこちら)
自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)のある人への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- こだわり行動に対しては、介入しない。
- 不適切な行動をとっているときは、強く制止する。
- 予定の変更があるときは、メモや絵を使って、予告する。
- 情報を伝えるときには、一度に多くの情報を提供する。
- パニックを引き起こす事柄を克服できるような訓練をする。
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この過去問の解説 (3件)
01
自閉症スペクトラム障害は、コミュニケーション能力に障害があり、限定された行動や反復行動などが見られる障害です。
知的障害を伴うことも多いため、本人がわかりやすいように絵やメモを使って予告することは、正しい対応です。
1.こだわり行動に対して野放しにすることは、適切ではありません。上手に介入することで、周囲と馴染める環境をつくることが必要です。
2.強い制止は適切ではありません。
4.一度に複数のことを伝えると、情報量が多く、理解できずに混乱します。一つずつ伝えることが重要です。
5.パニックを克服させるよりも、パニックにならない生活習慣や環境づくりを行なうことが大事です。
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02
自閉症やアスペルガー障害など、これまで「広汎性発達障害」と言われた診断名が、症状の多様性から分類されるようになり、その診断名のひとつに「自閉症スペクトラム障害」があります。
症状の特徴には、強いこだわりを持つ、臨機応変な対応が苦手、説明が苦手、不自然な喋り方、コミュニケーションを取ることが苦手、集団に馴染むことが困難といったものがあります。
接し方の対応には、短い言葉ではっきり話す、無理に目を合わせようとしない、強いこだわりを理解し認める、急な予定変更はしないよう気をつける、もし予定の変更があった場合には早めに紙に書いたり写真を使ったりなどし、納得できるようきちんと説明するといったものがあります。
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03
こだわり行動やパニックを引き起こす行動を克服する訓練よりも、工夫しながら接することにより根気よく繰り返し伝えていく事が必要です。
視覚や絵を使い、分かりやすく表示するのは効果的です。
たくさんの情報ではなく、1つの情報を提供するようにしないと混乱してしまいます。
以上により、選択肢3が正解となります。
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