介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
こころとからだのしくみ 問97

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問題

介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) こころとからだのしくみ 問97 (訂正依頼・報告はこちら)

Gさん(84歳、女性)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けながら自宅で一人で生活していた。2か月前、在宅中に大雨による土砂崩れで自宅の半分が埋まってしまったので、介護老人保健施設に入所した。入所後のGさんはイライラすることが多くなり、入眠障害が見られるようになった。また、夜間に突然覚醒し、大声で介護福祉職を呼ぶことがたびたびあった。現在のGさんの状態を表す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 退行
  • 見当識障害
  • フラストレーション(frustration)
  • アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)
  • 心的外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder:PTSD)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

強烈なショック体験や、強い精神的なストレスによって、精神状態が不安定になることを言います。
自宅が埋まってしまったことは、大きなショック体験と言えるでしょう。

1.退行は、子どもや赤ちゃんに逆戻りしたような行動を取る、防衛機能のことを言います。

2.見当識障害は、日付や時間、場所がわからなくなる症状です。認知症でよく見られる症状です。

3.フラストレーションは、欲求不満のことを言います。

4.アルツハイマー型認知症は、脳の器質的な変化によって起こる病気です。
入所後に急に発症したというのは、考えにくい状況です。

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02

1.誤り。退行とは「赤ちゃんかえり」といえば分かりやすいと思います。フロイトが提唱した概念で、防衛機能の1つとして考えられています。

2.誤り。見当識障害とは認知症の症状の1つです。日時や場所、季節、人などを認識する能力が低下し、分からなくなってしまいます。

3.誤り。フラストレーションとは欲求不満という意味です。

4.誤り。アルツハイマー型認知症は認知症の1つです。女性に多く、認知症の大半を占めます。

5.正しい。PTSDは、ニュースなどでもよく目にする言葉だと思います。災害など危険にさらされた後に症状が出る事が多くあります。

恐怖体験がもととなって、不眠や経験を思い出す、大声で叫んだり泣いたりするなど精神的に落ち着かなくなる症状が見られます。

以上により、選択肢5が正解となります。

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03

正解は5です。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、恐ろしい出来事(犯罪被害、暴力被害、事故や"自然災害"、恐怖場面の目撃など)を体験した後に起こる、精神的な疾患です。

症状には"眠れない"、"常にイライラしている"、感情や感覚が麻痺する、ささいな事で驚いたり突然感情が不安定になるといったものなどがあります。また、数ヶ月経っても症状が続いたり悪化する場合には、PTSDが疑われやすくなります。

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