介護福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
介護の基本 問20

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問題

介護福祉士国家試験 第29回(平成28年度) 介護の基本 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

Fさん(80歳、男性)は、パーキンソン病(Parkinson disease)である。不安定ではあるが、歩行ができる。振戦があり、長い時間座位を保つことが難しい。

Fさんに対する介護福祉職のリスクマネジメントとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 歩行を始めるときは、リズムをとれるように一声かける。
  • 移動はいつも車いすを使い、ベルトで体を固定する。
  • お茶は湯飲みにたっぷり注いで出す。
  • 浴槽につかっている間は、浴室から離れる。
  • いすから立ち上がるときは、顎を前に出して、体幹を伸展させる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

パーキンソン病の症状には、歩くときに足が出にくいすくみ足があります。介助者が声かけをすることでリズムがとれ、足が出しやすくなります。

2.歩けるときは歩くようにし、機能維持を図るべきです。

3.振戦があるため、湯飲みにたっぷりそそぐとこぼれてしまいます。

4.座位が安定していないので常に近くで見守ることが必要です。

5.あごを引いて体幹を前傾させるようにして立ち上がります。

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02

正解は「1」です。
パーキンソン病によくみられる症状として、すくみ足(足が出にくい)があります。
掛け声をかけることにより、足が出やすくなります。

不正解とその解説
「2」・・・歩行ができる際はなるべく歩行をして、維持に努めることが大切です。
また、ベルト等で体を固定してしまうと無意味な身体拘束となり、虐待にあたります。

「3」・・・振戦(震える症状)があるため、お茶を注ぐ際は半分ぐらいまでにしましょう。

「4」・・・問題にもあるように長時間、座位を保つことが難しいとのことです。浴槽につかっている間は付き添いが必要です。

「5」・・・いす等から立ち上がる際は顎を引き、前傾姿勢をとると立ち上がりやすくなります。

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03

正解は1です。

パーキンソン病の症状の特徴として、
動き始めの最初の一歩が踏み出しにくくなります。
これを「すくみ足」と言います。

すくみ足は、リズムをとることで改善できることがあります。
介助者の声がけにより、リズムを取りやすくなります。

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