介護福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
認知症の理解 問81
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問題
介護福祉士国家試験 第30回(平成29年度) 認知症の理解 問81 (訂正依頼・報告はこちら)
認知機能の評価に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
- 長谷川式認知症スケールで認知症(dementia)の診断が可能である。
- FAST(Functional Assessment Staging)は、血管性認知症(vascular dementia)の重症度判定に用いる。
- IADL(Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活動作)のアセスメント(assessment)は、軽度の認知症(dementia)において有用である。
- MMSE(Mini-Mental State Examination)は、日常生活の行動観察から知能を評価する検査である。
- 言語機能が障害されると、認知症(dementia)の重症度評価はできなくなる。
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この過去問の解説 (4件)
01
IADLはADL(日常生活動作)よりも難度が高く、軽度の認知症のアセスメントにおいて有用です。
1.長谷川式認知症スケールは認知機能のスクリーニング検査のようなものです。30点中20点以下の場合には認知症が疑われますが、それだけで認知症と診断は出来ません。
2.FASTは血管性認知症ではなく、アルツハイマー型認知症の重症度判定に用います。
4.MMSEは質問式の検査で、見当識や記憶力、計算力、言語能力、図形の把握能力などから認知機能の評価を行ないます。
5.絵や文字を使うなど患者に合わせた工夫をすることで行なうことは可能です。
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02
ADLは「日常生活動作」と言われ、食事やトイレ、入浴、整容、移動など日常生活において行っている行動動作です。
IADLは「手段的日常生活動作」と言われ、ADLよりも一段階複雑な行動動作になります。
厚生労働省では以下の8項目をIADLの尺度の指標としています。
アセスメントなどで活用される項目です。
①電話を使用する能力(自分で番号を調べて電話をかけるか、など)
②買い物(すべての買い物を自分で行うか、など)
③食事の準備(自分で献立を考え準備・給仕までするか、など)
④家事(日常的な範囲のことをすべて自分で行うか、など)
⑤洗濯(すべて自分で行うか、など)
⑥移送の形式(自分で運転したり公的機関を利用して旅行したりするか、など)
⑦自分の服薬管理(適正な量の薬を規定の時間に飲めるか、など)
⑧財産取り扱い能力(銀行手続きやお金の出し入れ等、お金の管理をすべて自分で行うか、など)
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03
ADLは、日常生活において必要な基本の動作(食事を食べる、トイレに行くなど)。IADLは、手段的(料理を作る、買い物に行くなど)な動作なので、軽度の認知症の測定の判断に有効です。
1,長谷川式スケールと、CTなどの脳の萎縮で診断されます。長谷川式スケールだけでは認知症と診断できません。
2,FASTは、アルツハイマー型認知症の病状ステージを判断します。
4,MMSEは、質問形式で見当識、記憶力などの判断能力を調べます。
5,言語障害があっても文字盤や頷きなどで、評価を行うことができます。
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04
1.HDS-R(長谷川式認知症スケール)はスクリ-ニング検査です。判定できるのは、記憶障害の程度です。
2.FASTはアルツハイマーの重要度分類です。
3.MMSEはHDS-Rと同じく、質問紙表による評価です。
5.行動からも観察できます。言語は一つの側面でしかありません。
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