介護福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
障害の理解 問93
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問題
介護福祉士国家試験 第30回(平成29年度) 障害の理解 問93 (訂正依頼・報告はこちら)
言語機能障害を来す難病として、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。
- 潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis)
- 悪性関節リウマチ(malignant rheumatoid arthritis)
- 後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)(ossification of posterior longitudinal ligament)
- クローン病(Crohn disease)
- 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)
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この過去問の解説 (3件)
01
小脳が障害を受けることで発声に必要な筋肉が動かしにくくなり、酔っ払ったときのような途切れ途切れで不明瞭な話し方となります。
1.大腸粘膜に潰瘍が出来る病気で、言語機能には影響はありません。
2.関節に炎症が起こる病気であり、言語機能には影響はありません。
3.堆骨の後方を支える靭帯が骨化し、堆骨の中を通る脊髄を圧迫する病気です。脊髄には言語中枢はないため、言語機能障害が起こることはありません。
4.クローン病は全消化管に炎症性の潰瘍が起こる病気です。言語機能には問題ありません。
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02
大腸の粘膜に炎症が起きることによってびらんや潰瘍ができる疾患で言語機能に障害は起きないため、誤りです。
2.誤
既存の関節リウマチに血管炎をはじめとする関節以外の症状を認め、難治性または重症な病態を伴うものを指し、言語機能に障害は起きないため、誤りです。
3.誤
椎体の後面に付着している後縦靭帯が骨化する疾患で言語機能に障害は起きないため、誤りです。
4.誤
大腸及び小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍をひきおこす疾患で言語機能に障害は起きないため、誤りです。
5.正
小脳性疾患の臨床症状の一つに構音障害があり、言語機能に影響を及ぼします。したがって正しいです。
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03
言語障害は、脳の障害によっておこる病気です。なので、消去法で、脳の障害が起こる病気に絞ってから考えるのもよいでしょう。
脊髄小脳変性症とは、小脳及び脳幹から脊髄にかけて障害が起こっていく病気です。
1,潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に次々と炎症が起こり下痢や血便などの症状が起こるものです。言語機能に障害は起こりません。
2,悪性関節リウマチは関節の病気なので言語に問題は起こりません。
3,後縦靭帯骨化症とは、脊柱管がせまくなり運動神経に障害が起こる病気です。言語障害は起こりません。
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