介護福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
こころとからだのしくみ 問98
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問題
介護福祉士国家試験 第30回(平成29年度) こころとからだのしくみ 問98 (訂正依頼・報告はこちら)
Kさん(91歳、男性、要介護1)は、65歳の娘と二人暮らしである。訪問介護員(ホームヘルパー)が週2回通っている。もともと頑固で怒りやすい性格だが、ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が茶碗(ちゃわん)を割ったのをきっかけに怒りを爆発させて、この訪問介護員(ホームヘルパー)を代えるように娘に主張した。それは難しいと娘が説明したところ、「もういい、他人には自分の気持ちを理解できるはずがないから、どうせ代わっても今と変わりはない」と話を打ち切ってしまった。
この会話でKさんにみられた適応機制として、最も適切なものを1つ選びなさい。
この会話でKさんにみられた適応機制として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 抑圧
- 合理化
- 反動形成
- 昇華
- 投影
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この過去問の解説 (3件)
01
「どうせ代わっても今と変わりはない」と自分に都合の良いように合理化を行なっています。
1.抑圧は容認できない欲求や感情を無意識に抑えつけて忘れることを言います。
3.反動形成は抑圧されている欲求が現れないよう、それと反対の意識や行動に置き換えることを言います。怒っているときにあえて親切にするなどの行動がその例です。
4.昇華はすぐに実現できないことを他の行為に置き換えることを言います。
5.投影は自分の容認できない欲求や感情を他者の中にあると考えて指摘や非難する適応規制を言います。
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02
合理化とは、自分の良いように正当化することなので、「どうせ代わってもらっても今と変わらない」と解釈していることです。
1,抑圧とは、自分が認められない感情を無意識に押さえつけることです。
3,反動形成とは、抑圧されている欲求が表に現れないように無意識に反対の行動に置き換えることです。
4,昇華は、実現できない欲求から別のより高い欲求に置き換えることです。
5,投影とは、自分の衝動や行動を認めたくない時、自分を守る為、他の人の悪いところ押し付けてしまうことです。
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03
抑圧とは認めたくない欲求や衝動を意識下に抑えることなので誤りです。
2.正
「どうせ代わっても今と変わりはない」と自分なりの都合のいい理由をつけて済ませているので合理化です。
3.誤
反動形成とは知られたくない自分の欲求と正反対の行動をとることで本当の自分を隠そうとすることなので誤りです。
4.誤
昇華とは社会的に認められない欲求や感情を社会的に承認されやすい感情で満たすことなので誤りです。
5.誤
投影とは自分の欲求や衝動を他者の中に見つけて不安を解消しようとすることなので誤りです。
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